http://www.gatheringmagic.com/scg-atlantas-new-standard-decks/


スタンダードのCaw-Bladeに対する回答を奇抜なレシピを見ながら探っていこう!という記事の訳です。


記事の日付は4/8なのでGPバルセロナの結果を強く意識しておりDark‐Bladeの話に結構スペースを割いていますがそこはご容赦ください。









ここ最近のアメリカのイベント結果を見ても、Caw-Bladeはスタンダードでかなりの支配力を示している。すべてのイベントのトップ8の約半数の席を奪うなど、Caw-Bladeは公然たる敵のナンバーワンであり、メタゲームをCaw-Bladeなしでは語れない。

古い戦術の革新と再構築により人々はCaw-Bladeの脅威と戦おうとしている。まず、鷹の群れと戦う最新の方法を探る前に、Caw-Bladeの「何」と戦う必要があるのかを見て行こう。

ギデオン・ジュラ、審判の日、そして単体除去。Caw-Goの時代からの青白の堅い守りはCaw-Bladeになってからでも健在で、もし君がビートダウンのデッキを使用するのならこれらのカードを突破してビートする術が必要だ。そういう意味でベストな選択をするのならば、重い一撃を与えられる速効クリーチャーを多く採用したり、手札の火力を撃つだけでライフを0にできる射程圏に持っていけるくらい早いゲームメイクをすることだ。RDWはこの2つの要素どちらも体現したメジャーなデッキだが、サイド後のコーの火歩きを前に簡単に遅れをとってしまう。

戦隊の鷹と石鍛冶の神秘家、軽量カウンター。もしCaw-Bladeよりも明確なフィニッシャー(※1)を採用したヘビー・コントロールを使用する場合、この3種類の要素が君のやりたいことを台なしにしてしまうだろう。最低限彼らのレガシーのフィッシュのようなアグレッシヴな攻撃に対処しなければならない。このクロック・パーミッションを打ち倒すために、Caw-Bladeの剣が機能し始める前にフィニッシャーを場に出さなければならない。RUGターボランドは水蓮のコブラや探検などのマナ加速によって、2T石鍛冶による最速パターンと同等のスピードでフィニッシャーをプレイできるため、この課題を解決しやすいデッキタイプと言えるが、デッキの拠り所である2マナのマナ加速を妨害されやすい。

そして、精神を刻むもの、ジェイスとギデオン・ジュラ。鷹と石鍛冶に除去呪文を投下し続けている間に、自分のデッキが消耗していってしまうことが目にみえているのなら、長期のアドバンテージ・エンジンであるこれら2枚のプレインズ・ウォーカーに対する解答も必要だ。除去を撃ちつつジェイス(ギデオン)にもアドバンテージの面で負けない、というステータスをもつデッキは今まで存在しない。それほどジェイスの力はすさまじいということだ。


(前置きが長くなったけど)では、ここ2週間のアブノーマルなデッキを紹介するから、上に挙げたCaw-Bladeの脅威にどうやって対抗しているか見ていこう。


No Hawk! (Shaheen Soorani)"
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Creatures (8)
2 Sun Titan
2 Hero of Bladehold
4 Stoneforge Mystic
Planeswalkers (9)
2 Jace Beleren
2 Gideon Jura
2 Elspeth Tirel
3 Jace, the Mind Sculptor


Spells (17)
3 Mana Leak
2 Spell Pierce
3 Preordain
3 Day of Judgment
3 Journey to Nowhere
1 Sword of Feast and Famine
1 Mortarpod
1 Sword of Body and Mind

Lands (26)
4 Island
3 Plains
1 Mystifying Maze
4 Glacial Fortress
4 Seachrome Coast
4 Celestial Colonnade
4 Tectonic Edge
1 Scalding Tarn
1 Arid Mesa


Sideboard (15)
4 Flashfreeze
2 Baneslayer Angel
1 Mortarpod
1 Gideon Jura
3 Ratchet Bomb
4 Kor Firewalker


表面的には紹介する他のデッキと比べて面白みがないんだけど(ベースはCaw-Bladeだからね)、シャヒーンは戦隊の鷹はCaw-Bladeのリストの中で弱い部分だと決定づけている。鷹はクロックパーミッションのプランの時に一貫性のない部分になってしまったり、Caw-Bladeの他の勝ち方に積極的に貢献するカードじゃない。僕(筆者)が彼の意見を聞いた時、鷹を抜くことについては賛同しかねた。鷹1体はただの1/1飛行であるが、それと同時に中速デッキにとっては鷹に除去を使わせることによって不利益な交換をさせることができる。また、よりアグレッシヴなデッキに対しては審判の日を撃つまでのバリケードの役目を果たせる。

しかしながらもし鷹を抜いてしまったことが間違いだったとしても、メインボードに今までと違ったカードを投入することは面白いアイデアだ。新しく入れられたカード達は既存のCaw-Bladeとのマッチ中にこちらがさらにアグレッシブに攻めることを可能とすることができ、こちらの脅威に対抗するために審判の日のようなミラーマッチでは役立つ部分が限られているカードを使わせることができる。

まずシャヒーンがデッキに加えた脅威は、エルズペス・ティレルだ。純正の青白Caw-Bladeを相手にするには呪文貫きのせいで少し扱いにくいが、青白黒のCaw-Bladeではそのスペースがコジレックの審問になってるから、以前より使いやすくなっている。兵士達を戦場に供給することに加え、戦隊の鷹とセットで投入されているリスト(シャヒーンのリストに鷹は入ってません)では、コントロール対決において劣勢となってしまった場合に、究極奥義の使用により戦場をリセットする手段として機能することもある。この話は相手がタール坑を相手がコントロールしていないことが前提だけど、地盤の際があるなら大丈夫だ。

刃砦の英雄は鷹に代わって剣を持つ生物としては強力な存在だ。英雄は転倒の磁石で転んでしまうが、現環境では喉首狙いなどのピン除去の枚数が明確に減り、それにより英雄は生き残りやすくなっただろう。しかし、僕としては刃砦の英雄の役割には疑問が残る。なぜかといえば、他のすぐさま戦場に影響を与えることのできない4マナのクリーチャーのように、精神を刻むジェイスと戦うのに不十分なカードだからだ。

しかし神ジェイスの問題に関しては、シャヒーンはジェイス・ベレレンのファンになる道を選ぶことによって解決しようとしている。もちろんベレレンを入れるならば戦隊の鷹を入れて相手の鷹からこちらのベレレンを守った方がいいだろう。対戦相手は自身のジェイスをプレイしようとしてこちらが序盤に出したベレレンの忠誠度を減らしにかかるだろうが、こちらはアドバンテージの面で有利に立つことができて中盤戦に備えやすくなるだろう。精神を刻むジェイスは青系のコントロール同士の戦いにおいて理屈の上では最も強力なカードだが、ジェイス一家の赤ちゃんがマッチの結果に影響を与えるのである。もしあなたがスタンダードにおいて溢れかえっているジェイス合戦で有利なポジションにつきたいのなら、シャヒーンのリストが、あなたの探していたものになるかもしれない。




"Santa Claus Attack (Lewis Laskin)" 「サンタクロース・アタック」
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Creatures (30)
3 Birds of Paradise
1 Llanowar Elves
2 Trinket Mage
4 Hero of Oxid Ridge
2 Vengevine
4 Nest Invader
4 Goblin Guide
4 Lotus Cobra
2 Goblin Bushwhacker
2 Signal Pest
2 Precursor Golem

Spells (7)
3 Unified Will
4 Lightning Bolt

Lands (23)
1 Island
3 Forest
4 Mountain
4 Copperline Gorge
3 Raging Ravine
4 Misty Rainforest
4 Scalding Tarn

Sideboard (15)
1 Obstinate Baloth
3 Flashfreeze
1 Trinket Mage
1 Phyrexian Revoker
1 Unified Will
3 Tumble Magnet
1 Basilisk Collar
4 Cunning Sparkmage



このデッキを見た最初の感想は、このデッキはとても有望だということだ。…マナベースに問題がなければね。数多く採用されている速攻クリーチャーは罰を与える側の審判の日に罰を与え、パワーの高さによって忠誠度8という普通なら安全できる数字をもつギデオン(大抵は+2を使って戦場にでてくるので)を殴り倒し、その攻撃性の高さはごく一般的な鷹と剣の組み合わせを轢き殺す。

このデッキの一番高いマナコストである先駆のゴーレムはCaw-Bladeに対して特段に素晴らしい。ほとんどのリストは剣と戦うために転倒の磁石に頼っているし、そして黒が入るデッキはゴーレムに対処するピン除去が今や2、3枚しか入っていない。このカードは他のよく使われる5マナの強力なカード(プレインズウォーカーとか)と違って呪文貫きで打ち消せない。ゴーレム自身がプレイされたばかりのギデオンを倒すのに十分なパワーを持っており、剣の能力によって強固な壁となるクリーチャー達のプロテクションを無視することができる。ゴーレムは赤いデッキとあたった時に、稲妻の存在によりその価値をほとんど失ってしまうが、しかし最近のメタゲームでそのような状況はそんなに多く生じないだろう。もしCaw-Bladeに対して最も脅威となるカードを使いたいのなら、ゴーレムが君の望んだロボットさ!

統一された意思は僕がZENブロック構築の時にずっとお気に入りだったカードさ。僕は鷹だらけの世界に備えてこのカードを売り払わなかったんだけど(余談)、その効果はメインボードのスロットを割くのに値する。マナ漏出はサイドアウトするカードとしてしょっちゅう選択されるカードだが、統一された意思はギデオンや審判の日に対してとてもよく機能する。

僕は信号の邪魔者とゴブリンの奇襲隊が少し疑わしいスロットだと思ってるんだけど、信号の邪魔者は1/1飛行のクリーチャーと戦う場面を想像すると、デッキにいれるのに少し自信がないし、奇襲隊は色マナがきつそう。奇襲隊のマナ拘束に関してはそんなことないかもしれないけどね(※2)



"Jumanji (Harrison Greenburg)" 「ジュマンジ」(※3)
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Creatures (31)
4 Squadron Hawk
4 Fauna Shaman
1 Obstinate Baloth
4 Llanowar Elves
4 Birds of Paradise
1 Acidic Slime
1 Baneslayer Angel
1 Soul’s Attendant
4 Vengevine
4 Lotus Cobra
1 Phyrexian Revoker
1 Molten-Tail Masticore
1 Linvala, Keeper of Silence

Spells (5)
2 Overwhelming Stampede
3 Lead the Stampede

Lands (24)
4 Forest
2 Plains
3 Sunpetal Grove
4 Razorverge Thicket
3 Stirring Wildwood
2 Tectonic Edge
2 Marsh Flats
4 Verdant Catacombs

Sideboard (15)
3 Leyline of Sanctity
1 Swamp
1 Viridian Corrupter
3 Memoricide
4 Kor Firewalker
3 Journey to Nowhere


睡蓮のコブラに加え、絶対に除去しなきゃいけないクリーチャーとして獣相のシャーマンがこのデッキには入っている。このデッキには先駆のゴーレムも「サンタクロース・アタック」と同じ理由で入れられそうだね。このデッキと「サンタクロース・アタック」の2つのデッキの折衷案のようなデッキがありそうなので、時間があったら各自で考えてみよう(※4)。レシピを眺めただけの印象なんだけど、このデッキには速攻クリーチャーが少ないから、環境的に勝率が下がってしまうだろう。


"Jund (Donnie Noland)" 「ジャンド」
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Creatures (14)
2 Grave Titan
2 Inferno Titan
2 Abyssal Persecutor
4 Lotus Cobra
3 Oracle of Mul Daya
1 Wurmcoil Engine

Planeswalkers (6)
2 Garruk Wildspeaker
1 Liliana Vess
1 Chandra Nalaar
2 Sarkhan the Mad

Spells (14)
3 Go for the Throat
4 Lightning Bolt
1 Red Sun’s Zenith
2 Consuming Vapors
4 Explore

Lands (26)
3 Swamp
2 Mountain
3 Forest
1 Dragonskull Summit
3 Blackcleave Cliffs
4 Copperline Gorge
1 Lavaclaw Reaches
4 Raging Ravine
1 Scalding Tarn
4 Verdant Catacombs

Sideboard (15)
3 Obstinate Baloth
1 Gaea’s Revenge
1 Shatter
3 Acidic Slime
1 Thrun, the Last Troll
2 Consume the Meek
1 Consuming Vapors
3 Memoricide


以前の環境で支配的だったものは現在の環境のソリューションになりえるのだろうか?このリストはおそらく数多くのゲームをこなして調整したもので、少なくともDark-Bladeに対しては強く作ってある。このデッキの強力なカードはすべて審問をかわせて、相手の高速ビートに耐える除去呪文があり、そして相手のジェイスやギデオンを赤・黒タイタン又はこちらのプレインズウォーカーによって乗り越えることができる。ゲームの序盤においての水蓮のコブラはCaw-Bladeにとって除去が多すぎる、などのあまり良くないハンドをキープしなかったことを後悔させることがあり、またこのデッキのRUGターボランドにも投入されている探検はコブラと同じように重いカードのサポートの役割を果たす。もしメタゲーム上において再び呪文貫きが主流になるようなら、このデッキは立場を失うだろう。けれどもミラーマッチにおいて有利な立場に立てるDark-Bladeが環境に存在するなら、このリストで試合に臨むのは悪くない。



"U/B Control (Martin Scheinin)"
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Creatures (4)
3 Grave Titan
1 Wurmcoil Engine

Planeswalkers (6)
1 Liliana Vess
1 Jace Beleren
4 Jace, the Mind Sculptor

Spells (25)
3 Go for the Throat
1 Stoic Rebuttal
4 Mana Leak
2 Into the Roil
4 Preordain
2 Duress
2 Black Sun’s Zenith
3 Inquisition of Kozilek
2 Spreading Seas
2 Tumble Magnet

Lands (26)
3 Swamp
5 Island
4 Drowned Catacomb
4 Darkslick Shores
4 Creeping Tar Pit
4 Tectonic Edge
1 Marsh Flats
1 Scalding Tarn

Sideboard (15)
2 Flashfreeze
1 Jace Beleren
1 Doom Blade
2 Precursor Golem
1 Stoic Rebuttal
2 Ratchet Bomb
2 Memoricide
1 Mimic Vat
3 Disfigure



PTパリの結果から、青黒コントロールはCaw-Bladeの出現に直面してお通夜状態になったと評されたが、にも関わらずAdam Yurchickはパリにおいて青黒コントロールを使用しながらスタンダードラウンドで9-1の成績を残している(Kyle Boggemesは2日目のドラフトで失速したもののほぼ同じリストで4-1の成績を残している)。Caw-Bladeのアグロ・コントロール・プランによってもたらされるアドバンテージは、伝統的なコントロールが打ち勝つことができないほど膨大である、ということがマジックプレイヤーの共通認識なのである。

GPバルセロナはこの状況に異議を申し立てた。バルセロナのTOP8のデッキリストを見るだけで、「異議」とはどういう意味なのかわかるだろう。コジレックの審問は青黒コントロールにおける第一の武器となり、そしてミラーマッチを制するためにCaw-Bladeもハンデスを投入し始めたのである。このレシピは同じようPTの時のAdamのデッキと同じように軽いピン除去、他のデッキの攻勢に打ち勝つ強力なフィニッシャー、故に相手がジェイスに恵まれていても1対1の交換をしながら戦うことができる。さらに転倒の磁石によって剣付きの生物を寝かすことも可能だ。

このレシピは、ここで終わりにせず、さらなる改良を加えたいと感じるね。ゾンビ・クリーチャーによる死はレガシーと同じくらいスタンダードでも現実的なことだ。Caw-Bladeの制作者であるブライアン・キブラーによって研究されている青黒感染には青黒コントロールと同じ役割のカードが多く入っていて、単に墓所のタイタンのスロットを、ファイレクシアの十字軍と荒廃のドラゴン、スキジリクスと交換することによってよりテンポを意識した攻撃プランを可能にしているのである。

スタンダードのデッキにはまだまだ改善の余地があり、特にメタゲームの変化は各デッキにとってとても重要なことだ。知っての通り、転倒の磁石のように、ほとんど無名だったカードが環境への有力な解答と成りうることもある。

Caw-Bladeへの対抗策を探し続けよう。Caw-Bladeは未だコントロールデッキの中心であるが、今度ばかりは、君の目の前にあるカードが正しい回答やフィニッシャーであるかもしれない。










※1フィニッシャーというよりは、「ゲームを終わらせることのできる脅威」くらいの日本語の方がしっくりして読みやすいかもしれません。

※2オキシド峠の英雄フル投入してるんだから、奇襲隊だけがまずいってことはありえないんじゃないかな?

※3 1995年上映のパニック・ファンタジーの映画の名前から。

※4 原文 to keep in mind
秘密のみ



http://www.andrecoimbra.com/2010/12/goodbye-magic.html

アンドレ・コインブラとは?

2009年世界王者にしてプロのポーカー・プレイヤーであるポルトガル人。2005年は初参加の世界選手権いおいてもベスト8の成績を残し、同年ポーカーにも興味を持ち始め、現在においてフルタイムでのプロのポーカー・プレイヤーとして活動している。




さらばマジック!


すべてのマジックプレイヤーへ。


 僕は今までマジックにかなりの時間を割いてきた。僕が大学生の時、世界中でやってるマジックのトーナメントに出るためにいっぱい時間を使った。大学の授業よりもね。教授の何人かは僕のことを心配してくれて、僕がまじめに学業に取り組まないことを嫌がった。それから徐々に、僕は競技レベルでのマジックを控えるようになって、しっかりと大学を卒業するために勉強すること、そしてマジックのための費用を払うためにポーカーを始めたんだ。その頃のことを振り返っても、僕はナニ一つ後悔してない。なぜならその時の決断は今の僕をつくったんだし、僕をよい職につけてくれたと思う。
 最終的には僕は学生生活が終わってフルタイムでポーカーを始め、マジックから完全に離れようとしている。(※)2009年のポーカースターズのスーパーノヴァエリートで最高にグラインド・ポイントを稼ぐのに苦心している時、僕は2009年を「マジックのビッグ・イベントに参加する最期の年にしよう」と決めた。その時僕は自分が優勝してやる、っていうように明確に意識してたわけじゃないんだけど、僕は2009年の世界選手権で優勝して、世界チャンプのタイトルを初めて祖国ポルトガルに持ち帰ったプレーヤーになれた。
 1年の間僕は2009年のチャンピオンとして過ごしたけど、僕はあんまりトーナメントに出ることはできなかった。だけどマジックに関してインタビューを頼まれた時は、僕はインタビューに答えてマジックを盛り上げるためだけではなく、自分が考え付く限りのアイデアを話した。そして、今日をもってマジック・プレーヤーとしての活動は終わりで、僕は「元世界チャンピオン」とか「2009年世界チャンピオン」としか呼ばれなくなるだろう。僕は、マジックが好きな人全員が僕の今までの成績に満足してくれて、マジックの歴史にポルトガル人の名前を刻んだことに納得してくれると願ってる。
僕はこれで、マジックに関する資格をすべて失う。僕のDCIランキングは国別選手権に参加するのに十分じゃないし、ゼロからトーナメントに向けてマジックをスタートするモチベーションがない。世界中をサーキットしながらのマジックから、ポーカーをやりながらのマジックを僕はニコニコしながら思い返すことができる。だけど、それはもう過去の話なんだ。


グッバイ!:)

Tom Martell(CTGt炎渦竜巻)vs斎藤友晴(フィッシュt黒)



トムはダイスに勝って先攻を選んだが、斎藤は後手1T目に≪霊気の薬瓶/Æther Vial≫をプレイ。トムは薬瓶に対応して≪渦巻く知識/BrainStorm≫をプレイ、解決策を探しに行く。斎藤はこの≪渦巻く知識/BrainStorm≫に対してしばらく考えていたがこれをスルーし、トムはライブラリーへと手を伸ばす。この「しばらく」は、まるで斎藤が≪目くらまし/Daze≫を撃つかどうか悩んでいるようにみえる「しばらく」だ。

LSVとPV(パウロ・ヴィター・ダモ・ダ・ロサ)が筆者に決勝についてのインタビューの最初の方で言っていたことなのだが、このマッチアップでトムにとって最もよくない状況というのが「1T目に戦場に出てしまった薬瓶」なのである。そして、不運なことにトムは解決策を見つけられない。≪霊気の薬瓶/Æther Vial≫が戦場に。

トムは2T目に自分の≪相殺/Counterbalance≫を場に出そうとする。再び斎藤は長考し、今度は本当に彼の呪文を≪目くらまし/Daze≫した。斎藤はさらに自分のターンでトムの≪Tundra≫を≪不毛の大地/Wasteland≫で破壊してターンエンド…薬瓶のおかげで斎藤はもはやクリーチャーのために土地を並べる必要がないのである。トムは土地をアンタップ、≪師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top≫をプレイするだけでターンを返す。斎藤は薬瓶のカウンターを2個までのせた後、薬瓶をタップして≪珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander≫を戦場に送り込み、≪島/Island≫を場に出して司令官のレベルを1つ上げる。

トムの≪師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top≫が起動され、これにより彼は≪霊気の薬瓶/Æther Vial≫に対処できる≪忘却の輪/Oblivion Ring≫を見つけ、これをプレイする。斎藤はこれをよしとせず、≪メロウの騎兵/Merrow Reejerey≫をリムーヴしながらの≪Force of Will≫で≪忘却の輪/Oblivion Ring≫を打ち消す。斎藤は薬瓶のカウンターを2つで維持したままメインフェイズで薬瓶経由の≪銀エラの達人/Silvergill Adept≫を戦場に送り込み、ドローを進める。さらに彼は司令官のレベルを2にまであげ攻撃、そして≪呪い捕え/Cursecatcher≫をプレイする。トムはクロックに対処するべく、独楽でデックトップを操作してから独楽の能力で1ドローし、≪剣を鍬に/Swords to Plowshares≫を≪珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander≫に。カウンターはなく、司令官は追放される。トムはさらに3/4となっている≪タルモゴイフ/Tarmogoyf≫をプレイしてマーフォーク達を止めようとする。しかし、トムにとってはまたもや不幸なことに、斎藤は≪アトランティスの王/Lord of Atlantis≫を場に出し、マーフォーク達はタルモを避けてアタック。トムのライフは11へと落ち込んでしまう。

トムは自分のターンで再び≪師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top≫をプレイしてライブラリーの操作をするが、彼はタルモで3点のダメージを刻むのみでターンエンド。斎藤は薬瓶を起動するかどうかちょっと悩み、結局起動せずにアンタップをして≪変わり谷/Mutavault≫をセットすると、全軍で攻撃してトムのライフを4にする。トムは≪渦巻く知識/Brainstorm≫を唱えるが解決策は見つからず、ブレストの効果でライブラリーに2枚を戻す前に投了を宣言した。


Tom Martell 0 – Tomoharu Saito 1
ジェイは2T目にヴァンサンの森に≪広がりゆく海/Spreading Sea≫をプレイしてゲームを減速させ、ヴァンサンの≪カル二の心臓の探検/Khalni Heart Expedition≫を≪マナ漏出/Mana Leak≫でカウンターする。…しかしジェイは≪天界の列柱/Celestial Colonnade≫、≪平地/Plains≫、そして≪乾燥大地/Arid Mesa≫で土地がストップしてしまい、ヴァンサンが≪耕作/Cultivate≫を唱えるのを許してしまう。だが続くターンの2枚目の≪耕作/Cultivate≫には、引いてきた≪マナ漏出/Mana Leak≫を合わせて主導権を完全には渡さない。その返しでジェイは念願の土地である≪沸騰する小湖/Scalding Tarn≫をドローして、フェッチ能力を起動せずにエンド。ヴァンサンは豊富にあるマナから何もプレイせずにターンを終了し、ジェイはさらに≪氷河の城塞/Glacial Fortress≫もドローした後自身の2枚のフェッチランドを起動して≪ジェイス・ベレレン/Jace Beleren≫をプレイ…もちろん、カウンター用の2マナは立たせたまま。ちびジェイスはジェイに足りなかった土地を補給する、そしてヴァンサンもドローで土地を引き続ける!きっちりと-1能力を3回使ってジェイスが墓地に行った後、ジェイはGame1のように≪精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor≫をプレイ、+0能力である≪渦巻く知識/Brainstorm≫を使い手札のさらなる充実を図り、そしてエンドを宣言。そこにヴァンサンの≪召喚の罠/Summoning Trap≫が飛んでくるが、これにはちゃんと≪否認/Negate≫が合わせられる。「うん…これでよし」とジェイは言ったが、彼はついにタップ・アウト状態になってしまう。「ヤバいね」

そしてジェイは…土地をアンタップ、そしてプレイしたのが…≪真髄の針/Pithing Needle≫、指定は≪精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor≫。緑タイタンでも報復者でもない。

ジェイは椅子にしっかりと座りなおしてアンタップ。彼の手札から≪悪斬の天使/Baneslayer Angel≫が降ってくる。そして、ジェイのアンタップ状態の土地が…2枚。返しでプレイされたヴァンサンの≪ムルダヤの巫女/Oracle of Mul Daya≫は打ち消されることはなかったが、巫女がスタック領域にある状態でジェイはヴァンサンの≪溶鉄の尖鋒、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle≫を≪地盤の際/Tectonic Edge≫で破壊して自身の天使を守ることを選択する。巫女の能力でめくれたライブラリートップには、土地ではなく≪包囲攻撃の司令官/Seige-Gang Commander≫が。

ジェイは自分のターンで5点のダメージをヴァンサンに与え、そのままターンを終了。ヴァンサンは確認済みの≪包囲攻撃の司令官/Seige-Gang Commander≫をプレイするがもちろんそれには≪本質の散乱/Essence Scatter≫が。2枚目の≪悪斬の天使/Baneslayer Angel≫がジェイのターンでプレイされ、ヴァンサンに残されたターンが1ターンのみに…そしてヴァンサンはドロー、そのまま握手のために手を伸ばしたのである。


Vincent Thibeaut1-3Jay Elarar
ジェイの1回のマリガン後のハンドは、ランド1枚にドローを進めるカードが≪広がりゆく海/Spreading Sea≫のみ、と微妙なハンドだ。ジェイは肩をすくめながらキープ、と宣言するが、≪沸騰する小湖/Scalding Tarn≫を1枚戦場に出すだけで土地が止まってしまう。その間にヴァンサンは≪カル二の心臓の探検/Khalni Heart Expedition≫と≪不屈の自然/Rampant Growth≫をプレイして土地をしっかりと伸ばす。ジェイはその返しで2枚目の土地にめぐり逢い、ヴァンサンの≪ムルダヤの巫女/Oracle of Mul Daya≫を≪瞬間凍結/Flashfreeze≫で打ち消すのに成功するが、自分のターンに2枚目の≪広がりゆく海/Spreading Sea≫ を引いてしまい、やむなくそれをプレイしてライブラリーを掘り下げようとするが…3枚目の土地を手に入れることができない!

さらに1ターンが過ぎてもジェイは土地を見つけることができない…しかしヴァンサンは≪包囲攻撃の司令官/Seige-Gang Commander≫をドローしてそれをプレイ!勝てないゲームを長引かせるよりは、とジェイは投了を選択した。


ヴァンサン1-2ジェイ
順調に4枚の土地が並び、ヴァンサンは4ターン目に≪ムルダヤの巫女/Oracle of Mul Daya≫をプレイした。ジェイは眉をひそめながら、そして脅威となるであろう≪召喚の罠/Summoning Trap≫がないことを祈りつつ≪マナ漏出/Mana Leak≫をプレイするものの、罠はジェイを待ち構えていた。…しかしヴァンサンに運命は味方せず、7枚の中にはクリーチャーがいない!ジェイはチビジェイスこと≪ジェイス・ベレレン/Jace Beleren≫をプレイしてカードを補給し、わかりやすくカウンター用のマナを残したままターンエンド。ヴァンサンはデッキの要の≪原初のタイタン/Primeval Titan≫をプレイするがここにはもちろん≪本質の散乱/Essence Scatter≫が。そして、2枚目の≪召喚の罠/Summoning Trap≫は…ない!

ジェイは-1能力を使い続けて≪ジェイス・ベレレン/Jace Beleren≫を殺し、そして手札から真に生まれ変わった≪精神を刻むもの、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor≫をプレイして、ヴァンサンのデッキトップを操作し始めた。ヴァンサンはそれを受けてターンを返すだけ、そして次にジェイがデッキトップを確認しようとした際にヴァンサンは投了した…すこし早すぎたかもしれないが、このゲームはほぼ確実に勝てないだろうし、ヴァンサンはおそらく相手に余計な情報を渡したくはなかったからだろう。

ヴァンサン0-2ジェイ
http://www.wizards.com/Magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/canat10/welcome#2



決勝戦:Vincent Thibeaut(赤緑ヴァラクート)VS Jay Elarar(青白コントロール)


ヴァンサンはワンマリガンからスタートしたが、ドローが芳しくない。ジェイは2枚の≪前兆の壁/Wall of Omen≫ をプレイしつつ、ヴァンサンの≪包囲攻撃の司令官/Seige-Gang Commander≫を≪本質の散乱/Essence Scatter≫でカウンター。クリーチャーをカウンターされたことにより条件を満たした≪召喚の罠/Summoning Trap≫でヴァンサンはライブラリーの上の7枚をめくるが、その7枚を見てヴァンサンは明らかに落胆したようだ…その中から彼は≪草茂る胸壁/Overgrown Battlement≫を戦場に出した。この時点でヴァンサンの土地はすべて赤マナしか生み出せない。ジェイはその緑マナを生み出す生物を≪忘却の輪/Oblivion Ring≫で取り除き、ヴァンサンに緑マナの使用を許さない。ヴァンサンは2枚目の≪包囲攻撃の司令官/Seige-Gang Commander≫をプレイするものの、ジェイは自分の壁に≪流刑への道/Path to Exile≫を打ち込み土地を伸ばしたうえで、自分のターンで≪審判の日/Day of Judgement≫で戦場をまッさらに。ヴァンサンは2枚目の≪溶鉄の尖鋒、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle≫をプレイすることしかできず、能力の誘発には山が2枚足りない!

ジェイは≪悪斬の天使/Baneslayer Angel≫を垂直落下させる。返しでヴァンサンは「5」枚めの山をプレイするだけ。悪斬が攻撃をし、そして悪斬おかわり。ヴァンサンはドローして…ターンを返す。≪遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight Errant≫の力を借りて2体の天使のパワー合計は13、ヴァンサンのライフを2にする。そしてヴァンサンのデッキトップに…奇跡は眠っていなかった。


Vincent Thibeaut0-1Jay Elarar
準々決勝:Todd Anderson vs. Charles Lancaster

トッド・アンダーソンは近くの違う卓で準決勝戦をやっているアダムとともに、昨年はアメリカのナショナル・チームの一員として活躍した。アンダーソンは、告別選手権から1年以内にプレミアイベントのトップ8に進出することによって、自身の去年の国別選手権におけるマジック・パフォーマンスがまぐれではなく、さらに彼は長い道のりを前へと進んでいることを証明するとともに、そのことを世界に知らしめている。チャールズ・ランカスターはマジックの古参プレイヤーの一人でもあり、一番初めのプロツアーに参戦したこともある。チャールズは自分がかつてしていた90年代の頃のマジックの練習量ほど、現在はマジックをプレイしてはいないものの、自身初のプレミアイベントのトップ8に対して朗らかに喜んでいる。
トップ8進出にあたり、既婚者であるこの2人プレイヤーはプロツアー・サンファンへの招待権を得たことになる。彼らは、今年の夏に自分達それぞれの奥さんをプエル・トリコへの旅へと連れていくかの可能性について話し合い始めた。チャールズは今年の夏、本来ならばフロリダに彼の奥さんと6歳になる娘を連れて旅行にでる予定だったのだが、彼は休暇の間の旅の目的地を変更する必要があるようだ。

Game 1

チャールズは先手後手を決めるダイスに勝ち、≪思考囲い/ Thoughtseize≫でアンダーソンの≪知識の渇望/ Thirst for Knowledge≫を奪いとり、アンダーソンの手札には2枚の≪金属モックス/Chrome Mox≫、≪思考囲い/ Thoughtseize≫、≪暗黒の深部/ Dark Depths≫、≪涙の川/ River of Tears≫、そして≪沼/ swamp≫を残した。

「はっきり言って、スモールポックス・デックに対してマリガンは最悪だよね」とアンダーソンは言って、ゲームの勝利とは別の方法で自身のちょっとまずいキープを正当化した。アンダーソンの≪思考囲い/ Thoughtseize≫は≪梅澤の十手/ Umezawa’s Jitte≫を捨てさせ、チャールズには≪恐血鬼/ Bloodghast≫と土地が残された。チャールズはドロー、そして≪闇の腹心/Dark Confidant≫をプレイして、3ターン目にはボブがデザインしたインビテーショナル・カードのもう1体のコピーがキャストされた。

「ちょっとした賭け、しようか」≪暗黒の深部/ Dark Depths≫を置いた後に ≪吸血鬼の呪詛術師/ Vampire Hexmage≫をキャストする前に、アンダーソンは言った。

チャールズはライフを10にしたが(ボブの1体が≪悪斬の天使/ Baneslayer Angel≫をめくった!)、≪吸血鬼の呪詛術師/ Vampire Hexmage≫を≪マラキールの門番/ Gatekeeper of Malakir≫で除去する準備はできている(※1)。アンダーソンはマナの出る土地を2枚ともタップして、≪飛行機械の鋳造所/ Thopter Foundry≫を場に投下する。

2体の≪闇の腹心/Dark Confidant≫の効果が≪火と氷の剣/ Sword of Fire and Ice≫と≪光と影の剣/ Sword of Light and Shadow≫をめくり、チャールズはライフを削られ残り4となる。チャールズは3体のクリーチャー(言及されてないけど多分ボブ×2と門番?) でアンダーソンのライフを6にして、続いての≪小悪疫/ Smallpox≫のプレイによってチャールズはボブを1体除去する。

「もう1回、悪斬の天使をめくれば!」とトッドは叫び、チャールズの≪闇の腹心/Dark Confidant≫がオーナーの命を終わらせることを願った。けれどもボブは土地をめくり、チャールズのライフが3のまま残るのでアンダーソンの願った通りにならなかった。

アンダーソンはこのターン中は≪飛行機械の鋳造所/ Thopter Foundry≫の効果でチャンプ・ブロッカーを生み出して生き残ることはできるものの、≪弱者の剣/ Sword of the Meek≫なしでは彼はトークンを生み出し続けることはできないので、彼はほんの1ターン後にチャールズのクリーチャーと装備品の軍団に屈してしまうのだった。




※1 よくわからん…呪詛術師はでてたのか否か

Todd Anderson 0-1 Charles Lancaster
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gphou10/welcome


エクテンも、ちあみ。




Game 2

お互いのプレイヤーが自分のオープニング・ハンドを気に入り、PV(パウロ)は1ターン目に≪思案/ Ponder≫をプレイしたが、ライブラリートップのカードが気に入らなかったようで、自分のライブラリーをシャッフルすることを選んだ。ロドリゲスは1ターン目にクリーチャーをプレイせず、PVは返しで2枚目の≪思案/ Ponder≫をプレイしたが、先読みした3枚の中に土地は1枚もなく、またもシャッフルを選択しそして彼は2枚目の土地を置くことができない。

ロドリゲスは2ターン目にもクリーチャーをプレイしなかったので、つまり彼はPVにランドの状態をリカバーする時間を与えたこととなる。PVはしかしまたもや3枚目の≪思案/ Ponder≫をプレイして、今回はついにランドを見つる。だが、ロドリゲスは自身のターンに≪爆裂+破綻/Boom+Bust≫の爆裂のモードで土地を破壊し、PVは土地が1枚へと戻ってしまう。PVは2枚目の土地をドローしもう一枚の≪爆裂+破綻/Boom+Bust≫を≪差し戻し/Remand≫したが、ロドリゲスには差し戻された呪文を唱えなおせるほどのマナがあり、PVのマナは再びたった1マナへと戻ってしまった。

それからロドリゲスは徐々にプレッシャーをかけていき、BBEから≪貴族の教主/ Noble Hierarch≫を続唱し、さらにもう1枚のBBEから≪野生のナカティル/ Wild Nacatl≫をめくる。PVはナカティルを≪差し戻し/Remand≫するための2枚目の土地を見つけていたが、残りのゲームの間にプレイできそうな呪文を持っておらず、2体のBBEのアタックによって迅速に打ち負かされたのである。

Shaun Rodriguez 2-0 Paulo Vitor Damo da Rosa
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gphou10/welcome


ロドリゲスはヒューストンが地元のトップ8入りを決めたプレイヤーで、そして彼はブラジルのスーパー・スターであるパウロ・ヴィッター・ダモ・ダ・ローサに立ち向かう。

Game 1

ロドリゲスはダイスに勝ち7枚のハンドをキープする一方で、パウロは自分のオープニング・ハンドを嫌い、かなりの長考の後6枚のハンドをキープした。ロドリゲスは2ターン目の≪タルモゴイフ/Tarmogoyf≫が先陣を切り、それから≪爆裂+破綻/Boom+Bust≫の爆裂のモードを自分のフェッチランドとPV(パウロ)の≪蒸気孔/Steam Vents≫を対象に取りながらプレイしたが、PVはそれを≪差し戻し/Remand≫した。

PVは≪桜族の長老/Sakura-Tribe Elder≫をプレイしたが、ロドリゲスはPVのマナベースを攻め続けることにして、爆裂のモードが今回は解決した。けれどもロドリゲスは続くターンにも攻撃を続け、≪野生のナカティル/Wild Nacatl≫をプレイ、さらにそれに≪血編み髪のエルフ/ Bloodbraid Elf≫が続いて唱えられる。BBEは≪稲妻のらせん/ Lightning Helix≫をめくり、≪稲妻のらせん/ Lightning Helix≫は攻撃クリーチャーをブロックすることになるであろう≪桜族の長老/Sakura-Tribe Elder≫を殺した。PVはライフの減少を≪野生のナカティル/ Wild Nacatl≫を≪撤廃/ Repeal≫をプレイすることによって押し止めようとしたが、ロドリゲスが2枚目の≪血編み髪のエルフ/ Bloodbraid Elf≫をプレイし、≪血染めの月/ Blood Moon≫が続唱によって唱えられると、PVは盤面上で大きなダメージを与えることもできないばかりか、≪血染めの月/ Blood Moon≫というPVのスケープシフト・コンボには致命的なカードが場に現れた。

PVはライフが3になりロドリゲスのクリーチャー軍団がPVを睨みつける。PVは≪謎めいた命令/ Cryptic Command≫をフォグ効果として使ったが、ロドリゲスは≪稲妻/ Lightning Bolt≫を使って第一ゲームを終わらした。


Shaun Rodriguez 1-0 Paulo Vitor Damo da Rosa

http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gphou10/welcome#7





友人A「エクテンシーズン終わってない?」

鎌虎「!?」



Game 2


アダムは2ターン目に≪闇の腹心/Dark Confidant≫から始め、同時に手札にこのデッキのシークレット・コンボを揃えていた。中村は土地が2つでストップし、≪宝石の洞窟/ Gemstone Caverns≫が溢れてしまい(※1)、4ターン目にはディスカードせざるを得なくなってしまう。アダムはこのマッチの一番危険な時間が過ぎたことがわかった。≪暗黒の深部/ Gemstone Caverns≫を≪強迫/ Duress≫でサポートをしながらプレイし、マリット・レイジのパワーを解放した。それはこのフィーチャー・マッチの幕を引く者である。彼は今週末の中でこのマッチが飛びぬけて早く終わった、と明かしてくれた。

Adam Yurchick 2-0 中村修平

実際のゲーム時間はとても早く終了してしまったが、私(筆者)は中村にもうしばらく待っていてくれるように頼み、そしてこのマッチアップについての彼の意見と2つのゲームにおける彼のオープニング・ハンドがどんなものだったのかと尋ねた。

「このマッチアップはおそらく40対60くらいの相性ですね。僕はアダムが20/20のマリット・レイジ・トークンを生みだすのを止められませんから」


彼のサイドボードについて尋ねると、恥ずかしながら2枚の≪造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant≫と≪忘却の輪/Oblivion Ring≫を見せてくれた。皆が“最強”とみなしているデックに対してのサイドボードのオプションの少なさに、私は少々驚いた。アダムのサイドボードは少しではあるがより中村のデックに対して準備されているようで、図らずとも私にサイドからのオプションとしての≪虚空の杯/Chalice of the Void≫≪≪精神を刻みし者、ジェイス/Jace≫≪滅び/Damnation≫、そして≪強迫/ Duress≫を見せてくれた。

「このマッチアップは楽なものじゃなかったので、僕は少し冒険しなきゃいけないと感じていました。僕のオープニング・ハンドはディスカードに対して弱かったのですが、そもそもこのデッキはハンデスに対して弱いし、アダムがハンデス系の呪文を持っていないことに期待するとしたら、マリガンするよりかはマシなハンドだったように感じまして。」

「もし来週もグランプリがあるのなら、僕はこのデッキを選ばないでしょう。このデッキは運にかなり左右されるデッキだし、対戦相手がヘイトしてるかどうかにもよりますから。僕に対してより多くのプレイヤーがチャリス(虚空の杯)を入れてくるだろうから、僕は連続して2つのトーナメントにこのデッキを持って行くつもりはないですね」

中村の週末に起こった出来事から、彼は一つ面白い話をしてくれた。「僕は2回も≪吸血鬼の呪詛術師/ Vampire Hexmage≫が≪暗黒の深部/Dark Depths≫を対象に取ったのに対応して≪暴力的な突発/Violent Outburst≫をプレイして≪超起源/ Hypergenesis≫をめくり、さらに≪絶望の天使/Angel of Despair≫を場に出して≪暗黒の深部/ Dark Depths ≫を破壊したよ」その動きはかつてないくらい最も複雑な≪幽霊街/Ghost Quarter≫だ。

中村はさらに彼は自分自身のデックを使っていなかったと言った。アメリカへの飛行機の便を待っている間中村は東京で一日友人の家に泊まっていたのだが、中村が自分のデックボックスを開けるとそこにはGPブリュッセルの時のスタンダードのデックが入っていたのだ!そこで中村は大阪の自分の家にエクステンデッドで使うデッキを置いてきたことに気付いて、彼の友人でもある小室修に電話をして、小室の超起源を借りたのである。2枚の足りない≪大祖始/Progeniti≫も、なんとか彼はディーラーを見つけて自身のデックを完成させ、トップ8へとたどり着いたのである(※2)。


※1 宝石の洞窟の後に入ってるno less で3時間くらい悩んだけどわかりませんでしTA

※2 意訳なんてもんじゃないくらい酷い訳し方に…


準々決勝:中村修平VSAdam Yurchick

中村修平は毎年のプレイヤー・オブ・ジ・イヤーの候補者であり、グランプリトップ8の常連でもある。中村はGP横浜でのコンボデックに対して芳しくないパフォーマンスを示した後、いつものZOOデックを置いて、超起源のデックリストを完成させてきた。同じ日本人の斎藤友晴との協議の末に。


Adam Yurchickはアメリカのとうとう有名になってしまった強豪である。去年、アダムは仲間のトップ8のTodd Andersonとともにアメリカ代表チームの一員となり、そしてこのグランプリが彼のエクステンデットの連続TOP8の2つ目のものである。彼のデックは彼にとってこのフォーマットの試合を支えるものでもあるダーク・デプス・ソプターである。アダムは今やこのグランプリが今年最後のイベントとなるこのフォーマットにおいて、特別な功績を保持し続けることになるだろう(※1)。

Game 1

中村はシャッフル中手を止めてアダムのTim Aten(※2)のプロプレイヤー・カードを見た。中村はアダムにアメリカ人のプロプレイヤーを覚えているかどうかを聞かれて、Timとプロツアー・ロンドン(※3)で2回戦ったことがあることと、そのマッチのどちらも負けてしまったことも彼に伝えた。

「その時の試合のことTimは記事に書いてたよ」

アダムはダイスに勝ち、≪ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/ Urborg≫からの≪思考囲い/ Thoughtseize≫でゲームを始め、中村の≪暴力的な突発/ Violent Outburst≫、≪猿人の指導霊/ Simian Spirit Guide≫、≪忘却の輪/ Oblivion Ring≫、≪絶望の天使/ Angel of Despair≫、≪ボガーダンのヘルカイト/ Bogardan Hellkite≫、≪大祖始/ Progenitus≫、そして≪石灰の池/Calciform Pool≫が公開される。アダムは続唱呪文よりも指導霊を選んで捨てさせたが、すぐになぜそうしたかが明らかになった。アダムは2ターン目に≪暗黒の深部/ Dark Depths≫に≪吸血鬼の呪詛術師/ Vampire Hexmage≫という最高の組み合わせを持っていたのだ!≪暴力的な突発/ Violent Outburst≫は捨てられたお猿さんなしでは「とても、間に合いそうにない」のだ。中村は穏やかにカードを片づけた。アダムは筆者にトーナメントの間オープニング・ハンドに2回この組み合わせが揃っていたことがあったけど、実際にこのコンボで3ターン目に相手を倒したのはこれが初めてだよ、と言ったのだ。



「いつもなら、≪交錯の混乱/ Muddle the Mixture ≫を待つんだけど、彼が相手だから。思い切って行ってみたのさ」


(※1)意訳だけどあってるか自信がない部分です。アダムは今年初めのGPオークランドでも準優勝してます。
(※2)Tim Aten…GPニュージャージー06トップ4、アメリカ選手権06トップ8という成績を持つプレイヤー。
(※3)プロツアー・ロンドン05。神河ブロックのリミテッドのツアー。
Game 2


ロドリゲスは土地をアンタップインしてライフを18にしながらの≪野生のナカティル/Wild Nacatl≫、それは返しに≪死の印/Death Mark≫されてしまう。ロドリゲスが3ターン目に≪タルモゴイフ/Tarmogoyf≫で続こうとすると、アダムにレスポンスはない…そして彼のターンに3つ目のランドは現れない!よって、彼はゴイフから3点のダメージを受けたが、ライブラリーから彼の次のターンを待っている土地をアダムは見つけた。彼はさらに3点のダメージを≪タルモゴイフ/Tarmogoyf≫から受け、ロドリゲスのターンエンドに≪知識の渇望/ Thirst for Knowledge≫をプレイ、効果で≪弱者の剣/Sword of the Meek≫を墓地に放る。アダムはアンタップしてから土地を置く前にしばらく考えた後、将来ファッティになってしまうであろう生物(タルモ)に≪死の印/Death Mark≫の照準を定めて仕留めた。

ライフはお互いに14と並んでおり、フェッチを起動してランドを調達し、≪血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf≫をプレイする。エルフの続唱は≪時間の孤立/Temporal Isolation≫をライブラリー・トップから掘り起こし、ロドリゲスはそれをすぐさまライブラリー・ボトムに送り込む。アダムは≪精神を刻む者、ジェイス/ Jace, the Mind Sculptor≫をプレイし、その能力でロドリゲスのデックトップに≪減衰のマトリックス/Damping Matrix≫があるのを確認し、それは先ほどのオーラの隣へと追いやられた。ロドリゲスは≪精神を刻む者、ジェイス/ Jace, the Mind Sculptor≫へとアタックし、≪稲妻/ Lightning Bolt ≫でその命を終わらせた。互いのライフは14対11とロドリゲスの優勢である。アダムは≪強迫的な研究/ Compulsive Research≫により3枚のカードを掘り進め、≪闇の腹心/Dark Confidant≫と2枚目の≪強迫的な研究/ Compulsive Research≫をディスカードした。ロドリゲスは追加の3点をアダムに与え、血を流したアダムのライフは8まで落ち込んだ。アダムは≪ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/ Urborg≫を追加して≪マラキールの門番/ Gatekeeper of Malakir≫をキッカー込みでプレイした。

アダムの門番は≪時間の孤立/ Temporal Isolation≫により捕えられ、アダムの≪思考囲い/ Thoughtseize≫が≪稲妻/ Lightning Bolt ≫をかっさらい、ロドリゲスの手札には≪古えの遺恨/ Ancient Grudges≫が残された。アダムは何もいない戦場に≪精神を刻む者、ジェイス/ Jace, the Mind Sculptor≫をプレイし、ロドリゲスのライブラリートップを確認してそのままにした。ロドリゲスは予想した通り、何も有効牌を引かず、次のターンにアダムは再びロドリゲスのデックのトップをそのままにし、ターンエンド。ロドリゲスのターンにそれがプレイされ、(アダムの見たカードが)≪貴族の教主/Noble Hierarch≫であることが明らかになった。彼はその後も≪タルモゴイフ/Tarmogoyf≫をトップの上のままにし、≪仕組まれた爆薬/Engineered Explosives≫をカウンター1つでプレイして、オバマを除去した…必要があればの話だが、≪アカデミーの廃墟/ Academy Ruins≫が起動できる状況で。さらに≪強迫的な研究/ Compulsive Research≫で余っているアーボーグを墓地に送る。

アダムは爆薬を新しくキャストされた≪タルモゴイフ/Tarmogoyf≫を対処するために再び使用しようか考えたが、代わりに新しいカードを見ることに決めたようだ。アダムは≪クァーサルの群れ魔導師/Pridemage≫をロドリゲスのデック・トップに残し、ジェイスの忠誠度カウンターは11までになった。≪滅び/Damnation≫がゴイフを掃除して、アダムは≪吸血鬼の呪詛術師/ Vampire Hexmage≫をプレイ。ロドリゲスは群れ魔導師を配備してアダムの次のターン、アダムは2体目の≪吸血鬼の呪詛術師/ Vampire Hexmage≫をプレイする前に、ジェイスの+2能力でロドリゲスの次のドローを≪稲妻/ Lightning Bolt≫にした。ロドリゲスは立ちはだかるジェイスを対処するしかなく、エンド時に呪詛術師の1体を≪流刑への道≫で除去した。ロドリゲスは群れ魔導師でジェイスへとアタックをした。しかし、アダムは≪殺戮の契約/ Slaughter Pact≫を持っていた!…そして、自分のデックの上にペンを置き、アップキープに契約のコストを払うのを忘れないようにしたのである。アダムが3体目の≪吸血鬼の呪詛術師/ Vampire Hexmage≫をプレイする前に、ロドリゲスは≪精神を刻む者、ジェイス/ Jace, the Mind Sculptor≫に≪稲妻/ Lightning Bolt≫をプレイしようとしたが、アダムは≪交錯の混乱/ Muddle the Mixture ≫を公開したのである。

アダムはアンタップしてジェイスの最終奥義をプレイ。「じゃあライブラリーを取り除いて、君のハンドをシャッフル、でいいのかな」

2枚しか手札がないロドリゲスにとって、それで十分だった。彼がアダムに「君の勝ちだ」と言うのを聞く必要はあったが。

彼の友人とファン達が初の戴冠をしたアダムを祝福するために駆け寄り、シルバー・サーファーを覆うもの(※1)がアダムの肩から持ち上げられた。

「ジェイスもメチャクチャ気分がいいんじゃないか!」

彼は驚いていた。「ジェイスが最終奥義を使ったのはこれが初めてだよ!」

おめでとう!GPヒューストン2010チャンピオン、 Adam Yurchick!



(※1 すいません全然意味がわかりません。ファンタスティック・フォーを見てたら分かるかもしれないけど自分は見てません)








最後の10行くらいは胸が熱くなりました。ジェイスの忠誠度が溜まっていくまでがすごいドキドキしながら読みましたww

自分は高校の時からマジックのカバレッジを見るのが好きなんですが、日本のGPかPTとかじゃないとカバレッジってなかなか見れないじゃないですか^

高校の時は、マジックやりたいけど、受験もあるしあまりマジックをする友達もいなくて、今のMTGはどうなってるんだろうなーとか妄想してたりw

でもカバレッジを読むことで「やっぱマジックやりたいなー」「受験終わったらすぐに始めよう!」とか思ったりして。

自分は、プレイするのもドラフトするのも好きですが、カバレッジを読むのかなり好きなんだなーと、これを書き終わったらいろいろと気づきました^^


願わくばこの日記が皆様の暇つぶし以上にならんことを。


http://strategy.channelfireball.com/featured-articles/pvs-playhouse-more-on-mulligans-part-2/

前々回から引き続き。

今回は、

《相手がX呪文(思考の泉、軍部政変、それらを支える永遠溢れの杯)を多用している青白コントロールを使用している場合のジャンドデックのオープニング・ハンド》

についてマリガンorキープかの判断。


やけにピンポイントな問題だなw



初手:


怒り狂う山峡
怒り狂う山峡

新緑の地下墓地
野蛮な地

荒廃稲妻
荒廃稲妻

このハンドについて、


マリガンするべきだ、というプロが5人中3人。

キープしてもいいというプロは2人。


《マリガン派閥の意見》

・思考の泉によりブライトニング2発連打をしてもあまり意味を成さない
・怒り狂う山峡(赤緑ミシュラン)はこのマッチアップで強いことは強いが、やはり序盤にプレッシャーをかけるクリーチャーが必要





《キープ派閥の意見》

・思考の泉があるとはいえ、荒廃稲妻2連打に対応している(土地を捨てたりする)間にX呪文は弱くなり、相手は土地を充分におくことも難しくなるであろうから
・土地が充分なので、ヒル、トリナクス、BBE(血編み)を引いたら問題なくキャストできるし、これらを引く期待値も高い
・青白に入っているであろう、広がりゆく海の存在から土地5枚は安心




しかし、キープ派も2T目マナ加速→3T目ジェイスorエルズペスで忠誠度を荒廃稲妻で落とせない4以上にされた場合、かなり厳しい状況に陥る、と主張。




今更だけど

ここをまとめる必要なかったw
http://strategy.channelfireball.com/featured-articles/pvs-playhouse-more-on-mulligans-part-2/

前日記と変わらず。今度はデックがスタンのジャンド。

《初手》


新緑の地下墓地
怒り狂う山峡
野蛮な地
稲妻
終止
若き群れのドラゴン

レシピは割愛だけどいわゆるヒル4ランパン・探検0のヒル型。
赤緑ミシュラ4赤黒ミシュラ2のミシュラ6体制で
ガラク2に瀝青波0という感じ。

このハンドについて、

マリガン派:2人
キープ派:2人

え、マリガンするの?と思ってしまった俺w



《キープ派の理由》
・2枚タップインとはいえマナ基盤は安定

・ドローするであろうスペルのほとんどは
この環境において影響力のあるものであるから




《マリガン派の主張》
●メタゲーム的にはマリガンするべき
 
今のトップメタはもちろんジャンド、次いでおそらく青白コンが多い(GPブリュッセルの結果から推測→追記予定)。

(相手が青白コンだった場合)
・稲妻・終止は青白コンには序盤・中盤にいるカードじゃない

・群れドラは初手に必要なカードではない。大振りなカードなので打ち消しの的

・ヒルがいない

(相手がジャンドだった場合)
・血編み、トリナクス、荒廃稲妻という安定して1対2交換のとれるスペルをもっていない

・同系に群れドラは強いけど、荒廃稲妻で捨てさせられる。初手に欲しいカードではなく、8~9ターン目に互いに消耗している時にキャストするもの。ランドをよどみなく引かなきゃ出せない

(相手がそれ以外だった場合)

・除去はあるが、相手にプレッシャーをかけるクリーチャーがいない


・何事もなく6ターン目にドラゴンを出せたとしても、ドラゴンだけじゃ場を制圧できない






自分だとこれキープしちゃうと思う。

色事故ってないし土地あるからっていう理由で。

でもこのハンドじゃ青白には普通に裁かれてしまうし、ジャンド同系にもアドの面で負けてしまう。




追記:とは言いつつもGPブリュッセルの決勝卓にはバント・ナヤもちらほらいて
メタゲーム的には絶対にマリガン、というハンドではないと思った。


まあパウロさん(筆者)の話は相手のデックがわからない前提なので。

相手が身内でボロスってわかってたら全然キープですねw




http://strategy.channelfireball.com/featured-articles/pvs-playhouse-more-on-mulligans-part-2/

記事見てて結構おもしろかったので簡潔にまとめます。

この記事はプロ6人+筆者(パウロ・ヴィッター・ダモ・ダローサ…最近だとプロツアーオースティンベスト8等)でマリガン基準について、いろんなデッキを例に話し合うというもの。
デッキはエクテン環境中心ですね。

まずは一つ目のバントデック(サイド前)の1マリ後の6枚から。

霧深い雨林
神聖なる泉
寺院の庭

梅澤の十手
石鍛冶の神秘家



というハンドをプロ達はどのように判断するのか?

ちなみ以下がこのデックのレシピ↓

マリガンするか否かはレシピを注視することも必要で。

Main Deck

60 cards

1 Arid Mesa
2 Breeding Pool
2 Flooded Grove
2 Forest
2 Hallowed Fountain
2 Island
4 Misty Rainforest
1 Plains
1 Temple Garden
1 Tolaria West
2 Treetop Village
3 Verdant Catacombs

--------------------------------------------------------------------------------
23 lands


4 Aven Mindcensor
4 Noble Hierarch
1 Stoneforge Mystic
4 Tarmogoyf
4 Vendilion Clique

--------------------------------------------------------------------------------
17 creatures 4 Bant Charm
2 Cryptic Command
2 Engineered Explosives
3 Jace, the Mind Sculptor
4 Mana Leak
4 Path to Exile
1 Umezawa’s Jitte

--------------------------------------------------------------------------------
20 other spells


Sideboard

1 Crovax, Ascendant Hero
1 Engineered Explosives
4 Rhox War Monk
4 Samurai of the Pale Curtain
4 Tormod’s Crypt
1 Umezawa’s Jitte

--------------------------------------------------------------------------------
15 sideboard cards



このハンドについて筆者も含めて5人のうち3人がマリガン、他の2人はキープする、とのこと。

5人の主張をまとめると、

《マリガンするべきだと言う側の主張》
・エクテン環境ではこんなクロックスピードでは間に合わない

・レシピをみてわかるように十手がハンドに来ている以上、従者(TSP)+十手のハ
ンドはあまりにも弱い

・相手のコンボに対抗する呪文を持っていない

・仮に相手がコンボデックではなく、クリーチャーデッキだと考えたキープだとしても、いくら十手があるとはいえ相手のナカティルとかタルモとかの大きめの生物に対抗できない、ドローに期待するのならそもそもこのデッキでは大型クリの期待値が薄い

《キープするべきだと言う側の主張》
・4枚ランド+2枚スペルのハンドがマリガン後によりよい5枚になる確率が低い

・オールランドとかになったりするよ?w

とこんな感じ。

さらに筆者は「ダブマリ後の5枚という数字になんとなくの嫌悪感を抱くプレイヤーが多くて、このハンドにはランドもあるし唱えられるスペルもあるから多くの人はマリガンしたがらない」と言っている。

しかし、この記事の筆者としては十手は制圧力があるとはいえ、エクテン環境に蔓延するコンボデッキに対して初手では何もできず、
クリーチャー戦に備えるにしては中途半端なハンドであるから「it is definitely mulligan.」だそうです。



バント使ったことないからかもしれないけど、このハンドを即マリガン、という判断は自分にはできないと思う。
ハンド5枚で勝てることがあまりないから、無意識で5枚以下でやることを避けてしまう気がする。








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