(遅れましたが、)GPシカゴ準優勝者の黒単信心について訳しました♪
引用文章は「Mono-Black Devotion At Grand Prix Chicago」。
以下、本文から一部分抜粋。
原文:http://www.starcitygames.com/article/28846_Mono-Black-Devotion-At-Grand-Prix-Chicago.html
筆者紹介 Jadine Klomparens
今年開かれたGPシンシナティでベスト16、GPシカゴ準優勝。期待の女性プレイヤー。
GPシカゴを目前に控えていた頃、マジックオンラインでの勝率があまり芳しくありませんでした。デイリーイベントでは黒単t《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》をつかっていましたが、勝てていませんでした。まったくもって。GPシカゴ直前の水曜までタッチ《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》は黒単よりも間違いなく強いと思って使っていました。私は黒単だらけになっているこのスタンダード環境の中で、タッチ衰微という解答を得たと信じていましたが、ただ単に負けが続いていただけでした。そこで私はGPシンシナシティの時の純正黒単を調整して何回かMOの8人構築に参加しました。だいたい勝ち4負け3という成績でしたが、負けのうちの1つはLSV、もう1つはRaymond Perez Jr.(scgの強豪)でした。最大限考えた結果、純正黒単の方が使いやすく勝ち抜けると判断し、以下のリストでデッキ登録しました。
黒単信心
Jadine Klomparens
GPシカゴ(2014/6/21) 準優勝
クリーチャー 16
《冒涜の悪魔/Desecration Demon(RTR)》4
《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》4
《生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie(M14)》4
《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》4
呪文 18
《地下世界の人脈/Underworld Connections(RTR)》4
《胆汁病/Bile Blight(BNG)4
《英雄の破滅/Hero’s Downfall(THS)》4
《究極の価格/Ultimate Price(RTR)》1
《エレボスの鞭/Whip of Erebos(THS)》1
《思考囲い/Thoughtseize(THS)》4
土地 26
《沼/Swamp(M13)》22
《変わり谷/Mutavault(M14)》4
サイドボード 15
《闇の裏切り/Dark Betrayal(THS)》1
《破滅の刃/Doom Blade(M11)》3
《エレボスの鞭/Whip of Erebos(THS)》1
《死者の神、エレボス/Erebos, God of the Dead(THS)》2
《悲哀まみれ/Drown in Sorrow(BNG)》2
《強迫/Duress(M14)》4
《骨読み/Read the Bones(THS)》2
このリストはGPシンシナティでのリストで使用したものと69枚同じ構成になっています、特徴を以下に挙げました。
・占術ランドは0枚。黒単信心は事故を起こしている相手に与しやすいデッキです。その力を最大限発揮するためには、タップインの土地がない方がいいでしょう。具体的な例として、1ターン目に思考囲い、2ターン目に群れネズミ、3ターン目にネズミを増やすという動きをするためには最初に置く3枚の土地の中にタップインがあってはいけません。黒単はマナを余らせないで動くことが多いので、最大8枚までアンタップ状態で土地を置き続けたいですね。.
・《肉貪り/Devour Flesh(GTC)》も0枚。私は肉貪りが嫌いです。だいっきらいです。これについては後述します。
・《夜帷の死霊/Nightveil Specter(GTC)》よりも《生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie(M14)》を優先します。現環境だとゾンビの方が強いと感じます。ポルクラノスの存在、青単信心に対して発揮する威嚇の強さ、サイドからの血男爵を防ぐ等の理由からです。バーンやミラーマッチに対しては夜帳の方が勝っていますが、勝っている度合いはほんのわずかです。ご存知だと思いますが、ミラーマッチのサイド後は《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》でも《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》でもない生物は4枚までしか入れたくなくて、その4枚に当たるのは《冒涜の悪魔/Desecration Demon(RTR)》であり、《夜帷の死霊/Nightveil Specter(GTC)》や《生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie(M14)》はサイド後に使用しません。
・メインとサイド合わせて《エレボスの鞭/Whip of Erebos(THS)》は2枚。メインの1枚はマナフラッドした時の保険でありフラッドした時にはこのカードが一番強いと考えています。サイドの1枚は有利になるマッチアップにいれるのみです。鞭は非生物ですが信心を稼ぐことができ、《死者の神、エレボス/Erebos, God of the Dead(THS)》の顕現をサポートします。鞭と《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》の組み合わせはゲームが長期戦になれば相手が避けられない必殺技になります。
ではここで、私が《肉貪り/Devour Flesh(GTC)》が嫌いなことについて話を戻しましょう。他の人によく言われるのは、黒単信心はコントロールデッキなのだから、「全ての」マッチアップで対戦相手を消耗させつつ勝ちにいくデッキだ、ということです。私はこの考え方が全く理解できません。《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》はこのデッキのキーパーツであり、このカードはコントロールデッキで使うと能力をフルに発揮できません。一番強い場面は、ライフレースをしている時です。超高速デッキを相手にしている時は、コントロールする側に回るでしょう。しかし、青単信心、モンスターズ系を相手にしている時はライフレースによって勝敗が決まります。私は、このリストによって《肉貪り/Devour Flesh(GTC)》で相手のライフが回復することをなくしたかった。私は《肉貪り/Devour Flesh(GTC)》によるライフゲインは馬鹿にならない量であり、多くのゲームでそのライフゲインがネックになって一貫したプレイをすることができません。
それに《肉貪り/Devour Flesh(GTC)》は相手の《冒涜の悪魔/Desecration Demon(RTR)》を即対処できない可能性があるスペルでもあります。
《肉貪り/Devour Flesh(GTC)》を0枚にすることによって《ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa(DGM)》に対処するカードがなくなってしまう、と言われます。確かに、私のデッキが負ける時の大半は対戦相手が5ターン目に出してきた血男爵です。しかし4枚の《思考囲い/Thoughtseize(THS)》と《生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie(M14)》で5ターン目に血男爵を出される可能性を下げることは可能です。ゲームの終盤でプレイされるとしたら、その血男爵はライフレースにすごく強いだけの生物としてでてくるだけになります。
私にはこれだ、と思うデッキがあって、目標がありました。金曜日は《肉貪り/Devour Flesh(GTC)》が0枚の黒単信心のリストを持ち込むために、いろいろなプレイヤーと調整をしました。何度も何度も。対戦相手の多くはこちらの黒単に肉貪りが入っていると思いながらプレイしてくれました。私は自分が施したデッキ調整に自信をもっていて、「肉貪りを入れない」というプランを守りました。これが今回の調整の一番重要なところでした。自分が「正しい」と確信したことに従わなくてはいけません。自らが苦労して学んだ、習得したものに対して自ら耳を塞ぐことは、準備した今までの時間を無駄にしているのと同じで、成功のチャンスを自ら減らしていることにつながってしまいます(※1)。
こんなところだろうか♪
「肉貪り」を入れないなんて、すごく思い切った構成だと思った。自分はよくうまい人のレシピを完コピしてしまうが、筆者のように自分の信念を貫ける人はすごいと思う!!
自分はよく人に流されるので、自分に自信を持ってデッキを作れるようになりたい^^
引用文章は「Mono-Black Devotion At Grand Prix Chicago」。
以下、本文から一部分抜粋。
原文:http://www.starcitygames.com/article/28846_Mono-Black-Devotion-At-Grand-Prix-Chicago.html
筆者紹介 Jadine Klomparens
今年開かれたGPシンシナティでベスト16、GPシカゴ準優勝。期待の女性プレイヤー。
GPシカゴを目前に控えていた頃、マジックオンラインでの勝率があまり芳しくありませんでした。デイリーイベントでは黒単t《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》をつかっていましたが、勝てていませんでした。まったくもって。GPシカゴ直前の水曜までタッチ《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》は黒単よりも間違いなく強いと思って使っていました。私は黒単だらけになっているこのスタンダード環境の中で、タッチ衰微という解答を得たと信じていましたが、ただ単に負けが続いていただけでした。そこで私はGPシンシナシティの時の純正黒単を調整して何回かMOの8人構築に参加しました。だいたい勝ち4負け3という成績でしたが、負けのうちの1つはLSV、もう1つはRaymond Perez Jr.(scgの強豪)でした。最大限考えた結果、純正黒単の方が使いやすく勝ち抜けると判断し、以下のリストでデッキ登録しました。
黒単信心
Jadine Klomparens
GPシカゴ(2014/6/21) 準優勝
クリーチャー 16
《冒涜の悪魔/Desecration Demon(RTR)》4
《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》4
《生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie(M14)》4
《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》4
呪文 18
《地下世界の人脈/Underworld Connections(RTR)》4
《胆汁病/Bile Blight(BNG)4
《英雄の破滅/Hero’s Downfall(THS)》4
《究極の価格/Ultimate Price(RTR)》1
《エレボスの鞭/Whip of Erebos(THS)》1
《思考囲い/Thoughtseize(THS)》4
土地 26
《沼/Swamp(M13)》22
《変わり谷/Mutavault(M14)》4
サイドボード 15
《闇の裏切り/Dark Betrayal(THS)》1
《破滅の刃/Doom Blade(M11)》3
《エレボスの鞭/Whip of Erebos(THS)》1
《死者の神、エレボス/Erebos, God of the Dead(THS)》2
《悲哀まみれ/Drown in Sorrow(BNG)》2
《強迫/Duress(M14)》4
《骨読み/Read the Bones(THS)》2
このリストはGPシンシナティでのリストで使用したものと69枚同じ構成になっています、特徴を以下に挙げました。
・占術ランドは0枚。黒単信心は事故を起こしている相手に与しやすいデッキです。その力を最大限発揮するためには、タップインの土地がない方がいいでしょう。具体的な例として、1ターン目に思考囲い、2ターン目に群れネズミ、3ターン目にネズミを増やすという動きをするためには最初に置く3枚の土地の中にタップインがあってはいけません。黒単はマナを余らせないで動くことが多いので、最大8枚までアンタップ状態で土地を置き続けたいですね。.
・《肉貪り/Devour Flesh(GTC)》も0枚。私は肉貪りが嫌いです。だいっきらいです。これについては後述します。
・《夜帷の死霊/Nightveil Specter(GTC)》よりも《生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie(M14)》を優先します。現環境だとゾンビの方が強いと感じます。ポルクラノスの存在、青単信心に対して発揮する威嚇の強さ、サイドからの血男爵を防ぐ等の理由からです。バーンやミラーマッチに対しては夜帳の方が勝っていますが、勝っている度合いはほんのわずかです。ご存知だと思いますが、ミラーマッチのサイド後は《群れネズミ/Pack Rat(RTR)》でも《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》でもない生物は4枚までしか入れたくなくて、その4枚に当たるのは《冒涜の悪魔/Desecration Demon(RTR)》であり、《夜帷の死霊/Nightveil Specter(GTC)》や《生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie(M14)》はサイド後に使用しません。
・メインとサイド合わせて《エレボスの鞭/Whip of Erebos(THS)》は2枚。メインの1枚はマナフラッドした時の保険でありフラッドした時にはこのカードが一番強いと考えています。サイドの1枚は有利になるマッチアップにいれるのみです。鞭は非生物ですが信心を稼ぐことができ、《死者の神、エレボス/Erebos, God of the Dead(THS)》の顕現をサポートします。鞭と《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》の組み合わせはゲームが長期戦になれば相手が避けられない必殺技になります。
ではここで、私が《肉貪り/Devour Flesh(GTC)》が嫌いなことについて話を戻しましょう。他の人によく言われるのは、黒単信心はコントロールデッキなのだから、「全ての」マッチアップで対戦相手を消耗させつつ勝ちにいくデッキだ、ということです。私はこの考え方が全く理解できません。《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》はこのデッキのキーパーツであり、このカードはコントロールデッキで使うと能力をフルに発揮できません。一番強い場面は、ライフレースをしている時です。超高速デッキを相手にしている時は、コントロールする側に回るでしょう。しかし、青単信心、モンスターズ系を相手にしている時はライフレースによって勝敗が決まります。私は、このリストによって《肉貪り/Devour Flesh(GTC)》で相手のライフが回復することをなくしたかった。私は《肉貪り/Devour Flesh(GTC)》によるライフゲインは馬鹿にならない量であり、多くのゲームでそのライフゲインがネックになって一貫したプレイをすることができません。
それに《肉貪り/Devour Flesh(GTC)》は相手の《冒涜の悪魔/Desecration Demon(RTR)》を即対処できない可能性があるスペルでもあります。
《肉貪り/Devour Flesh(GTC)》を0枚にすることによって《ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa(DGM)》に対処するカードがなくなってしまう、と言われます。確かに、私のデッキが負ける時の大半は対戦相手が5ターン目に出してきた血男爵です。しかし4枚の《思考囲い/Thoughtseize(THS)》と《生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie(M14)》で5ターン目に血男爵を出される可能性を下げることは可能です。ゲームの終盤でプレイされるとしたら、その血男爵はライフレースにすごく強いだけの生物としてでてくるだけになります。
私にはこれだ、と思うデッキがあって、目標がありました。金曜日は《肉貪り/Devour Flesh(GTC)》が0枚の黒単信心のリストを持ち込むために、いろいろなプレイヤーと調整をしました。何度も何度も。対戦相手の多くはこちらの黒単に肉貪りが入っていると思いながらプレイしてくれました。私は自分が施したデッキ調整に自信をもっていて、「肉貪りを入れない」というプランを守りました。これが今回の調整の一番重要なところでした。自分が「正しい」と確信したことに従わなくてはいけません。自らが苦労して学んだ、習得したものに対して自ら耳を塞ぐことは、準備した今までの時間を無駄にしているのと同じで、成功のチャンスを自ら減らしていることにつながってしまいます(※1)。
こんなところだろうか♪
「肉貪り」を入れないなんて、すごく思い切った構成だと思った。自分はよくうまい人のレシピを完コピしてしまうが、筆者のように自分の信念を貫ける人はすごいと思う!!
自分はよく人に流されるので、自分に自信を持ってデッキを作れるようになりたい^^
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