原文はこちら→http://www.channelfireball.com/home/feature-article-tournament-report-gp-san-diego-1st/

TOP8のデッキリストも参考に→http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpsd13/welcome


2日目

Round10 続唱「死せる生」

このマッチはまさにグダグダな試合だった。

僕は《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》を一向に引かず、相手は土地が詰まり、そのあとは続唱呪文を引かないようだった。コンボ阻害のため相手は《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre(SHM)》の能力を墓地の《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》対象に起動してきたが、相手は《真鍮の都/City of Brass(8ED)》と《通りの悪霊/Street Wraith(FUT)》サイクリングでかなりのライフを失っていた。僕は《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb(MRD)》を3回使うだけでよかった。

+2《沈黙/Silence(M11)》+2《残響する真実/Echoing Truth(DST)》+1《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb(SOM)》+1《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage(DKA)》(檻はサイドインしても意味がなかった。失念してた)
-2《手練/Sleight of Hand(9ED)》-4《血清の幻視/Serum Visions(5DN)》

彼のサイドプランは奇妙なものだった。《死せる生/Living End(TSP)》をサイドアウトして《抑制の場/Suppression Field(RAV)》を入れていたようだった。《抑制の場/Suppression Field(RAV)》で確かに僕のデッキの動きは悪くなるが、eggはそれだけで完封されるデッキではない。その上相手は《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre(SHM)》を複数持っていた。《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》や《双つ術/Twincast(10E)》は解決されるが、《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》は除外され、僕のデッキの動きはさらに遅くなった。結局かなりのターンが過ぎた後、持たれていたら相手が投了すると宣言した《残響する真実/Echoing Truth(DST)》を引いてきてしまい、僕はゲームに勝った。《残響する真実/Echoing Truth(DST)》は《虚空の力線/Leyline of the Void(M11)》を戻すために入れたつもりだった。《抑制の場/Suppression Field(RAV)》を戻すこともありうるんだな。

9-1

Round11 Shahar Shenhar 白ジャンド

1ゲーム目、相手は《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》の+1を起動し続きてハンドをむしった後、-6能力でこちらの土地を半分にした。《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》を引ければ…というところでそれをトップデッキした!とこまではよかった。だが《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》はライブラリーの下の方にあった。リリアナの最終奥義についてどう思うかって?問題ない(だいたいは)。eggは強いデッキだからね。

このマッチアップについてはRound4にあたったジャンクとほぼ同じ感じだ。サイド後には《ラクドスの魔除け/Rakdos Charm(RTR)》《ジャンドの魔除け/Jund Charm(ALA)》《殺戮遊戯/Slaughter Games(RTR)》《大爆発の魔道士/Fulminator Mage(SHM)》が入っていることが予想される。

+3《神聖の力線/Leyline of Sanctity(M11)》+3《残響する真実/Echoing Truth(DST)》
-2《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》-2《手練/Sleight of Hand(9ED)》-2《双つ術/Twincast(10E)》

《殺戮遊戯/Slaughter Games(RTR)》《ラクドスの魔除け/Rakdos Charm(RTR)》が多そうだと思ったら4枚目の力戦を投入を検討しよう。

3ゲーム目、相手はこちらが3ターン目にコンボ始動できると思っていなかったようだ。《大爆発の魔道士/Fulminator Mage(SHM)》をプレイしてこちらの《幽霊街/Ghost Quarter(ISD)》を割らずにターンを返してきた。返しで《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》なしで《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》を放ち、幸運にも《作り直し/Reshape(DST)》を引いてきた。時間ギリギリまでデッキを引き続けてコンボを完走させた。

マッチ後、対戦相手はハンドにある2枚のハンデス呪文を見せてくれた。ちゃんとプレイされていたら勝てなかっただろう。ツイてる!

10-1

Round12 スケープシフト(青赤緑)生物多め

スケープシフトはかなり楽なマッチアップだ。スケープシフトはeggに比べて遅く、妨害もそれほど多くない。

1ゲーム目はとても楽しかった。3ターン目に《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》をキャスト。大抵はそれに対応で《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》をプレイできる。だが僕のタップアウトの隙に出されてしまい、ハンドの《作り直し/Reshape(DST)》《信仰の見返り/Faith’s Reward(M13)》《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》《双つ術/Twincast(10E)》が覗かれた。《双つ術/Twincast(10E)》のテキストを熟読し、そのままそれをボトムに送った。

アーティファクトをばら撒くターンが数ターン続いた。カウンター1枚分をかいくぐって《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》を解決するためには1マナ不足していた。でも《作り直し/Reshape(DST)》から始めてみたら、相手は《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》を使ってタップアウト状態になってくれた。命令の解決の前にアーティファクトと土地を墓地に送って《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》を放った。ドローから《作り直し/Reshape(DST)》に辿りつく。相手の青コマの解決を許可し、作り直しからコンボ始動してそのまま勝利した。
青コマを解決させずに《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》を撃ってドローしていくことによって、もし《双つ術/Twincast(10E)》を引いた場合はスタックにある《作り直し/Reshape(DST)》をコピーして睡蓮を場に出すことができる。創意工夫しながらスタックの呪文を利用することがeggデッキをさらに輝かせるのだ。

+2《沈黙/Silence(M11)》
-2《手練/Sleight of Hand(9ED)》

このマッチアップで最も重要なことは《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》を使いながらマナを伸ばし、《作り直し/Reshape(DST)》/《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》をマナが残ってる状態で唱えることだ。皮肉なことにegg側はスケープシフトよりも土地を並べることになる。でもこれは《マナ漏出/Mana Leak(M12)》《差し戻し/Remand(RAV)》をケアするには必要なことなのだ。

11-1

Round13 Robots(親和)

+1《真髄の針/Pithing Needle(RTR)》+2(3)《残響する真実/Echoing Truth(DST)》
-2《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》-1(2)《手練/Sleight of Hand(9ED)》

2ゲーム目に相手は《血染めの月/Blood Moon(9ED)》を置いてきた。月はegg側よりも親和側のスピードを下げてしまう。2ターン目に待機した《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》が場にでるまで僕は生きていて、それからしっかりコンボを完走した。


12-1


Round14 ID
Round15 ID


12-1-2でベスト8。シングルエリミネーションへ




準々決勝 Brian Kibler ナヤ・ミッドレンジ


僕はPTドラゴンの迷路への参加権が欲しくて、権利はベスト4まで与えられる。つまりこの試合が僕にとっては一番重要な試合だ。キブラ―のファンで、彼の動画配信
を見ている僕にとって彼との試合は興奮ものだ。《ドムリ・ラーデ/Domri Rade(GTC)》入りのイカしたミッドレンジに、eggはかなり有利だ。きついマッチアップではない。

+4《残響する真実/Echoing Truth(DST)》
-2《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》-2《双つ術/Twincast(10E)》

僕は《残響する真実/Echoing Truth(DST)》をサイドからフル投入することに決めた。おそらく唯一の負けパターンが《石のような静寂/Stony Silence(ISD)》と《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor(FUT)》だけだからだ。

順当に回って勝ち。

よし、PTQに勝った!次の2ラウンドももちろん勝ちたい。でもこれで一番成し遂げたい目標は達成された。


準決勝 Eric Froelich 白ジャンド


僕はラウンド11でおそらく白ジャンドに負ていたはずだった。その試合は勝ったけれども、経験からこのマッチが楽なものではないことを学習している。相性は5分5分かそれ以下か。1ゲーム目を取ることが最重要だ。サイド後はかなり苦しい。

1ゲーム目、相手の引きが強く2ターン目に《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》を設置してきた。訪れる最高のチャンスが《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》の待機が開ける瞬間ということが明確になった。待機開けまで耐えて、《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》を使う。それで十分で、コンボは完走した。


+3《残響する真実/Echoing Truth(DST)》+3《神聖の力線/Leyline of Sanctity(M11)》
-2《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》-2《双つ術/Twincast(10E)》-2《手練/Sleight of Hand(9ED)》

2ゲーム目、相手は《大爆発の魔道士/Fulminator Mage(SHM)》でマナ基盤を破壊してきた。《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》は待機できておらず、追加された《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor(FUT)》が癌となってしまった。死ぬ前に《作り直し/Reshape(DST)》で《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》を持ってこれたらまだわからない…4枚の中に見つけた!でも不幸なことにそのあとは何もできずに負けた。《作り直し/Reshape(DST)》がうまくいった状態から考えても、その後勝つことができる確率は15パーセントくらいだっただろう。

3ゲーム目。《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》2枚を待機することに成功した。《大爆発の魔道士/Fulminator Mage(SHM)》《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor(FUT)とハンデス呪文の存在を考えるといい滑り出しだ。2ターン目にフェッチランドを使ってから《他所のフラスコ/Elsewhere Flask(SHM)》をプレイすることもできた。けど、そうするよりも2枚の《彩色の宝球/Chromatic Sphere(MRD)》をサイクリングできるようにして《石のような静寂/Stony Silence(ISD)》に備えておくことにした。


僕はこの時フェッチランドを使って2枚目の《彩色の宝球/Chromatic Sphere(MRD)》をプレイしたんだけど、これはちょっとしたミスプレイだ。大抵は《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》の効果を上げるためにサクれるパーマネントを取っておく方が正解だからだ。そして相手がランドを置き続けるだけなら、フェッチを自分の3ターン目のドロー前に起動するべきだ。《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor(FUT)》は飛んでこないし、デッキ圧縮にもなる。2ターン目にフェッチを使っていなかったら《神聖なる泉/Hallowed Fountain(RTR)》をペイライフなしで場に置けただろうしね。2ターン目に《石のような静寂/Stony Silence(ISD)》を出されずに済み、待機が開けた《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》からコンボを完走させた。


決勝 Sammy Tukeman トリコ・コントロール(青白赤)

相手のデッキリストを見た時、こう思った。(これはどん詰まりだ…青白コントロール系は悪夢だ)おそらく1ゲーム目は勝てるだろう。相手のデッキには《差し戻し/Remand(RAV)》が入っていないので《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》は場に出しやすいからだ。でもサイド後は《外科的摘出/Surgical Extraction(NPH)》《石のような静寂/Stony Silence(ISD)》が2枚ずつ、2枚の確定カウンターが入ってくるのでこちらはかなり苦しくなるだろう。この試合はコントロールの使い手がどれくらいうまいかによって勝率がかなり変わってくる。サミー(相手)は決勝まで来てるプレイヤーだ。でもRound6の青白コンほどきつい試合ではないだろう。

1ゲーム目。相手のデッキはeggに対して意味のないカード(主に火力)がそれなりに入っている。相手はその弱い部分のカードをたくさん引いたらしく、こちらの4ターン目待機開けの《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》に対する《マナ漏出/Mana Leak(M12)》が初動となった。マナを使ってくれたおかげで《作り直し/Reshape(DST)》の窓口ができ、《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》までつないでゲームセット。

+2《沈黙/Silence(M11)》+2《残響する真実/Echoing Truth(DST)》
-2《手練/Sleight of Hand(9ED)》-1《信仰の見返り/Faith’s Reward(M13)》-1《他所のフラスコ/Elsewhere Flask(SHM)》/《彩色の宝球/Chromatic Sphere(MRD)》

《残響する真実/Echoing Truth(DST)》を2枚しかいれなかった。相手のデッキは早くないから、《残響する真実/Echoing Truth(DST)》を引いてくる猶予がかなりある
からね。そして、勝つのには少し運が必要だ。

2ゲーム目は…引きがかなりよかった。3ターン目に《沈黙/Silence(M11)》で相手の《マナ漏出/Mana Leak(M12)》を釣ることができた。そしてそのターンからコンボを開始することを決めた。ここから長引かせてもより良い状況は生まれないだろう。島を《幽霊街/Ghost Quarter(ISD)》で破壊し、生まれた(青)(青)で《作り直し/Reshape(DST)》。相手のデッキの中の3枚の《呪文嵌め/Spell Snare(DIS)》がないことを祈りながら。…よし、持ってなかった!

《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》を解決した時、《妖術師のガラクタ/Conjurer’s Bauble(5DN)》はサクらずに場に残したままにしておいた。もし《外科的摘出/Surgical Extraction(NPH)》を《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》に撃たれて、スタックでガラクタを使ってライブラリーの底に逃がせなかった場合、ほぼ敗北が確定してしまうからだ。《外科的摘出/Surgical Extraction(NPH)》はどっちにしたって場と墓地を行き来している睡蓮を消してしまうことには変わりない。でも残りの3枚の睡蓮を守れれば、《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》によって大量に戻ってきたパーマネントを駆使していずれゲームに勝つことができるだろう。ガラクタが場に残ったままだとしても、睡蓮に《外科的摘出/Surgical Extraction(NPH)》を撃つのはプレイングとしては正しい。相手が何も持っていないことが分かり、コンボは完走した。僕はグランプリで1位になった!


まとめ

モダンシーズンを僕はすごく楽しむことができた。いろいろな角度からモダンというフォーマットを知ることができた。GP優勝の大部分はメタゲームの予測が正確にできたことによると思う。そしてその予測は、「けちコン」と「トロン」を使ってトーナメントに出た時の経験によって導かれた。PTQシーズンは終わってしまったので、モダン環境の進化の勢いは急速に衰えるだろう。GPポートランド(ドラゴンの迷路追加後初のモダンGP)でどんなデッキが活躍するかを言い当てるのは難しい。僕自身が見つけられるといいなと思ってる。eggは今のモダンじゃ最もパワフルなデッキだ。相手がもしeggに対してサイドを何も用意していないなら、あなたは簡単に試合に勝つことができる。アーティファクト1枚と《作り直し/Reshape(DST)》《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》、それに土地があれば3ターン目に勝ってしまうだろう。
3ターン目なら相手のカウンターの準備も整っていないだろう。早すぎるという理由でウィザーズが《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》を禁止にしても僕は驚かないね。

僕はGPポートランドに出たとしてもeggを使うとは限らないだろう。eggにとって有利な環境のままかはわからないんだ。おそらく有利な環境にはならない。このGPでeggが勝ってしまったから。eggというデッキが環境に存在する限り、ストームデッキと同じくらいメタられることだって十分にありえる。そう考えるとeggを使うべきではない。eggを練習しておくことは大きなアドバンテージになる。急に使おうと思っても使えるデッキではないけど、練習しておけば次のGPのデッキの選択肢が増えるからだ。


テストプレイに付き合ってくれて、デッキを貸してくれたマイケル・ボーランドに大きな感謝を。Jason Janasiewicz、Marina Fagundes、Tim Froehlig、君たちのおかげでGPが楽しかったよ。Sam Brownlee、eggのパーツの約半分を貸してくれてありがとう。父さん、僕にマジックをやらせてくれてありがとう。何年もの間僕をプレイヤーとして成長させてくれたすべての人に感謝したい。次は君の番だ!

では次にまた会う時まで。eggの一人回しを楽しもう!



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