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難しいデッキということで知られていますが、どのようにしてGP優勝までたどり着いたのかという部分がとても興味深いと感じたので、日本語で追っていきたいと思います。サニー・サイドアップという日本語で知られていますが、訳文では海外の呼び名どおりの「egg」と呼ぶことにします。





トーナメント・レポート ―GPサンディエゴ優勝―

○GPに向けての準備


ツィフカ(Stanislav Cifka)が「egg(サニー・サイドアップ)」でプロツアーを制覇した時、僕は「egg」を手になじませて回せるようにしておこうと思ったんだ。「egg」はコンボデッキとして素晴らしい点が3つある。

理不尽さ:決まったらそのターン中に勝つことができる。
速度:安定して4ターンキル。たまに3ターンキル。
復帰の早さ:妨害がしづらく、eggが何もできなくなるような明確なアンチカードが存在しない

PTQシーズンの初めに、リアルのPTQとオンラインのPTQそれぞれ1回ずつ「egg」で出場した。どちらのPTQもダメダメだった。「egg」はパワフルなデッキだけど、メタがよくなかった。サイドボード後が辛すぎた。ストーム系のデッキがまだまだ流行っていたので、《安らかなる眠り/Rest in Peace(RTR)》《法の定め/Rule of Law》《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》その他もろもろのストームアンチのカードが「egg」コンボを台無しにした。さらに、キキ・ポッドに至ってはメインから《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》が投入されていて、それは《呪文滑り/Spellskite》に守られている始末だ。egg唯一の除去である《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》が効かないから、1ゲーム目を勝つことすら難しい。結果として、僕はeggを使うのを暫くやめることにした。

その次に行われたPTQでは、「4色けちコントロール」を使った。このデッキはプレイするのは楽しかったけど、受身のデッキはモダンのような多くのデッキタイプが存在する環境ではリスキーな選択だった。キキ・ポッド相手に青白コントロールが相手だったら…と願うような引きをしてマッチを落とし、しかもその試合はトップ8がかかっている試合だった!

僕はもっと自分から仕掛けられるデッキを探した。そして次はトロンを使おうと考えた。メリーラポッド(※1)は先週末の2つのPTQを勝ち抜いていたからさらに使用者が増えることが予想され、トロンはポッドに強い。この予想は当たっていたけど、僕はまたしてもあと1勝でトップ8というところでキキ・ポッドに負けてしまった。同日のPTQで2つのトロンがPTQを勝ち抜いていて、選択は間違っていなかったと思う。でもトロンの勢力も長くは続かないだろう。

PTQ遠征の帰り道、ジェイコブ・ウィルソンがeggを使ってチャネルのトーナメントを勝ち抜いたっていう話を聞いた。ジェイコブはトーナメント中、こんなことを考えていたってのも聞いた。「俺のプレイはひどいもんだった、でもそんなことは全く問題じゃなかった。…このデッキはイカれた強さだ」《煮えたぎる歌/Seething Song》が禁止されて、ほとんどのプレイヤーはストーム対策をするのをやめた。トロンの勢力が増えてきて、空いたサイドボードの枠はトロン対策のカードで埋められた。《石のような静寂/Stony Silence(ISD)》はeggとトロンの両方に絶大に効く。だけど、《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》はまあまあ効くという程度、《大爆発の魔術師/Fulminator Mage》《溶鉄の雨/Molten Rain》《地盤の際/Tectonic Edge》はeggに対してはあまり効かないし、《塩まき/Sowing Salt》に至っては撃つ意味がない。eggのデッキパワーが高いこと、環境の仮想的がトロンということ、この2つのファクターが僕が再びeggをプレイする後押しとなった。

デッキリスト

Main Deck
4《彩色の宝球/Chromatic Sphere(MRD)》
4《彩色の星/Chromatic Star(TSP)》
4《妖術師のガラクタ/Conjurer’s Bauble(5DN)》
4《他所のフラスコ/Elsewhere Flask(SHM)》
4《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》
1《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb(MRD)》
4《作り直し/Reshape(DST)》
4《信仰の見返り/Faith’s Reward(M13)》
4《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》
2《双つ術/Twincast(10E)》
4《血清の幻視/Serum Visions(5DN)》
2《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》
2《手練/Sleight of Hand(9ED)》
4《幽霊街/Ghost Quarter(ISD)》
2《霧深い雨林/Misty Rainforest(ZEN)》
2《沸騰する小湖/Scalding Tarn(ZEN)》
7《島/Island(10E)》
1《平地/Plains(10E)》
1《神聖なる泉/Hallowed Fountain(RTR)》
Sideboard
4《神聖の力線/Leyline of Sanctity(M11)》
4《残響する真実/Echoing Truth(DST)》
2《沈黙/Silence(M11)》
1《真髄の針/Pithing Needle(RTR)》
1《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage(DKA)》
1《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb(SOM)》
1《盲従/Blind Obedience(GTC)》
1《急速混成/Rapid Hybridization(GTC)》

リスト自体はとても基本的なもので、根幹の部分を変更する余地はない。ツィフカ(PTラヴニカの回帰優勝)のリストでしばらくまわしてみた後、《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》が欲しい場面が思ったより多かったので、《手練/Sleight of Hand》を一枚削って《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》に差し替えてみた。キャントリップ呪文を全部使い切るマナも余裕もない時があるから、相手のハンドを見る必要がないって場面でも、「0マナでサイクリング」っていう選択肢があるのは素晴らしいことだ。そしてツィフカのリストからのもう一つの変更点は、2枚の《沈黙/Silence》を2枚の《双つ術/TwinCast》にしているところだ。この入れ替えは綿密にテストプレイして出された結論じゃないんだけど、これはちゃんと理に適った変更だ。

《沈黙/Silence》は打消し呪文への対抗として投入されているが、その点からみても
《双つ術/TwinCast》は優秀だ。(メインの用法は、こちらの《睡蓮の花/Lotus Bloom》に向けられた相手の《差し戻し/Remand》に撃つことだ。)加えて、《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》やその他のスタックに乗る墓地対策カードが、こちらの《第二の日の出/Second Sunrise》に対応して墓地を掃除しようとした時にも大活躍する。《双つ術/TwinCast》を《第二の日の出/Second Sunrise》のコピーにすることで、パーマネントを1回場に全部戻した後、墓地対策カードの解決を待ってからすべて生贄にささげることによって対策をかわしつつ《第二の日の出/Second Sunrise》の恩恵を2倍享受することが可能になる。

もしこれを《双つ術/TwinCast》なしでやろうとしたら《第二の日の出/Second Sunrise》2枚で6マナ、もしくは《信仰の見返り/Faith’s Reward(M13)》2枚で8マナもかかってしまう。墓地を1枚ずつ除外するモードがついている《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》を相手にした時には、そんな悠長にプレイしている余裕はない。《双つ術/TwinCast》は同じ効果を少ないマナコストで得られるし、それ自身をeggコンボの一環に組み込むことができる。メインボードだけで見れば《双つ術/TwinCast》は《沈黙/Silence》よりも使い勝手がいいだろう。だが、サイド後はそうでもないので、今だったら《急速混成/Rapid Hybridization(GTC)》を《沈黙/Silence》に差し替えたい。相性最悪の青白コントロールに対しては《沈黙/Silence》がかなり役立つからね。

《急速混成/Rapid Hybridization(GTC)》は出産の殻系のデッキや感染に対して効果的だ。だが、《残響する真実/Echoing Truth》を超えるほどの代物じゃなく、そうなってくるとサイド後に《残響する真実/Echoing Truth》4枚と《急速混成/Rapid Hybridization(GTC)》を突っ込むような相手はいない。(もしくはその枠を《猿術/Pongify》にしたいかな…申し訳ない、GP前に《急速混成/Rapid Hybridization(GTC)》にとって代わるものを見つけることができなかったからそのままだったんだ)
《盲従/Blind Obedience(GTC)》は別の勝ち手段としてベストなものだった。《残響する真実/Echoing Truth》が残っていなくとも、相手の《神聖の力戦/Leyline of Sancity》や《真髄の針/Pithing Needle》を無視して相手のライフを0にできるし、双子デッキにもミラーマッチにも役立つからね。


GP1日目

Round1-3 BYE

Round4―Ari Lax 緑白黒ジャンク

1ゲーム目はなんとしても落とさないことが重要だ。なぜなら《石のような静寂/Stony Silence(ISD)》と《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》がサイドインされ、そいつらが《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》によってバックアップされ、複数のハンデス呪文がこちらの《残響する真実/Echoing Truth》を狙ってくるから。


サイドの入れ替え

+3(2?)《神聖の力線/Leyline of Sanctity(M11)》+3《残響する真実/Echoing Truth》
-2《手練/Sleight of Hand(9ED)》-2《双つ術/TwinCast》-2《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》

ホントは《神聖の力線/Leyline of Sanctity(M11)》のサイドインはあまりやりたくない。《神聖の力線/Leyline of Sanctity(M11)》は相手のデッキに入っている6枚程度のハンデス呪文を無効化するだけなのだ。でも、手札の《残響する真実/Echoing Truth(DST)》を守ることはかなり重要なことだ。力戦はジャンクよりはジャンドに対して効果が高い。ジャンドのサイドボートには《殺戮遊戯/Slaughter Games(RTR)》、《ジャンドの魔除け/Jund Charm(ALA)》、《ラクドスの魔除け/Rakdos Charm(RTR)》などプレイヤーを対象に取る対策カードが多いからね。

2ゲーム目に、対戦相手は《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》プレイからの2ターン目にランドを置けない、という状態になっていた。僕は相手が《石のような静寂/Stony Silence(ISD)》を持っていると踏んだ…なぜならegg相手に1ランドキープしてしまう理由としてはそう考えるのがベストだからだ。ラッキーなことに僕は《石のような静寂/Stony Silence(ISD)》を実際に見ることはなかった。僕は頭がおかしいとしか思えない引きをして2ターン目にゲームに勝利したのさ。

1ターン目:《幽霊街/Ghost Quarter(ISD)》、《彩色の星/Chromatic Star(TSP)》
2ターン目:フェッチランド起動からの《作り直し/Reshape(DST)》、《彩色の星/Chromatic Star(TSP)》のドロー誘発、場に《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》、それから《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》プレイ。3、2、1、ボーン!!

ウィザーズ!モダンで3ターンキルどころか2ターンキルしちゃったよ!僕は最高の滑り出しでGPを始めることができたんだ。

現在の成績 4-0


Round5―赤t白黒バーン

1ゲーム目は僕がダイスに勝って、相手が《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》から、《苛立たしい小悪魔/Vexing Devil(AVR)》をプレイした返しにコンボスタート。3ターンキル。

+4《神聖の力線/Leyline of Sanctity(M11)》+1《盲従/Blind Obedience(GTC)》
-2《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》-2《双つ術/TwinCast》-1《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb(MRD)》

《盲従/Blind Obedience(GTC)》は速効持ちのクリーチヤーに対して有効で、コンボ準備の間に数点のライフを得ることも可能だ。

2ゲーム目、僕は7枚で《神聖の力線/Leyline of Sanctity(M11)》なしのゆったりしたハンドをキープしたけど、おそらくマリガンするべきだったようだ。ハンドには《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》があって、おそらく4ターン目にはコンボが決まりそうだったんだけど、引き次第では負ける可能性もあった。結果として《盲従/Blind Obedience(GTC)》が《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》のアタックを1回無効にしてくれたおかげで、ライフが2残った状態でコンボを開始できるところまでいった。しかし相手に《ラクドスの魔除け/Rakdos Charm(RTR)》を持たれていた
ので、コンボは止まり僕はゲームに敗北した。

3ゲーム目は、相手がゲームの開始前に「《神聖の力線/Leyline of Sanctity(M11)》を出されたらどうしようもない」と言っていたので、《神聖の力線/Leyline of Sanctity(M11)》込みの7枚ハンドでキープして0ターンキルを成し遂げた。


Round6―Matt Sperling 青白コントロール

このマッチアップは悪夢のようだ…青白コンによく当たりそうだと思ったらeggを持ち込んではいけない。《差し戻し/Remand》が待機開けの《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》を打消し、その他にもこちらの《作り直し/Reshape(DST)》を狙う《呪文嵌め/Spell Snare》や《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor(FUT)》など、どうやっても《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》が場に着陸することはない。《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》や《マナ漏出/Mana Leak(M12)》、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》も入ってるしそれらのカードはコンボ阻害をしてくる。4ターン目に相手のハンドを《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》で覗いた時、青コマ、マナリーク、瞬唱がすべてハンドにあって、このマッチアップはやっぱりきついと再確認させられた。相手のプレイングがとてもうまくて、2匹の《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor(FUT)》を使ってタップアウトすることなく僕のライフを0にした。下手な人は3ターン目に《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》をタップアウトして戦おうとするけど、そうしたらこちらは返しにコンボを仕掛けることができるからね。

+2《沈黙/Silence(M11)》+3《残響する真実/Echoing Truth(DST)》
-2《手練/Sleight of Hand(9ED)》-1《信仰の見返り/Faith’s Reward(M13)》-2《血清の幻視/Serum Visions(5DN)》or《彩色の宝球/Chromatic Sphere(MRD)》or
《他所のフラスコ/Elsewhere Flask(SHM)》

こちら側が勝つには相手がカウンター呪文を1つしか撃てない状況で《沈黙/Silence(M11)》または《双つ術/Twincast(10E)》を使って早めにプレッシャーをかけていくか、相手のマナスクリューもしくはマナフラッドが必要だ。残念ながら2ゲーム目もほぼ1ゲーム目と同じになった。相手はランドをしっかりセットしていき、ハンドにはたくさんのスペルがあった。

マッチ後、彼はサイド後から3枚の《石のような静寂/Stony Silence(ISD)》を入れたことを知らせてくれた。おいおい。

5-1

Round7―青赤双子の欠片

このマッチの1ゲーム目は唯一僕がGPで明確にミスをしたゲームだった。GP前に《双つ術/Twincast(10E)》を上手に使う練習を怠ったせいだろう、それは相手が僕の《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》にタップアウトで《差し戻し/Remand》を撃ってきた時に起こった。僕は《双つ術/Twincast(10E)》で《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》ではなく《差し戻し/Remand》をコピーしてしまったのだ。相手の《差し戻し/Remand》をカウンターすること、それはすごい強い動きだと思っていたし、そう動くことを我慢できなかった。でも《双つ術/Twincast(10E)》で《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》をコピーすれば、パーマネントを全部場に戻した後に、差し戻された《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》がハンドに残る、という挙動ができた。もちろんこちらの挙動の方が強い。このミスによって《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》が1枚分少なくなってしまい、相手はその後《双つ術/Twincast(10E)》によって戻された《差し戻し/Remand》でさらに妨害され、僕はこのゲームを落としてしまった。2、3ゲーム目は気を引き締めてかかろうと決意してサイドボードへと進んだ。

+2《石のような静寂/Stony Silence(ISD)》+2(3?)《残響する真実/Echoing Truth(DST)》
-2《手練/Sleight of Hand(9ED)》-1《信仰の見返り/Faith’s Reward(M13)》-1《他所のフラスコ/Elsewhere Flask(SHM)》

第2ゲームの3ターン目、場のいくつかのアーティファクトと《島/Island(10E)》《幽霊街/Ghost Quarter(ISD)》をアンタップして土地を置かずに《血清の幻視/Serum Visions(5DN)》を唱えた。相手はそれを見過ごさず、幻視に《差し戻し/Remand》を放った。解決後、僕は島をもう1枚置いて《幽霊街/Ghost Quarter(ISD)》を使いながら青青を生み出して、《作り直し/Reshape(DST)》を唱えてコンボ開始。3ターン目に相手のライフを0にすることに成功した。

3ゲーム目は《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》の待機が空けて場に出た時、相手が《詐欺師の総督/Deceiver Exarch(NPH)》プレイからの睡蓮のタップという行動をとってきた。スタックで《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》を生贄にささげ、《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》と《双つ術/Twincast(10E)》を使ってそのままコンボを完走させることができた。

6-1

Round8 Ricky Sidher キキ・ポッド 

相手は《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》スタックで《召喚の調べ/Chord of Calling(RAV)》→《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage(EVE)》を1マナ残しで出してきた。おしい。僕は《双つ術/Twincast(10E)》を持っていたから、それじゃ1マナ足りないんだ。

+1《真髄の針/Pithing Needle(RTR)》+1《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage(DKA)》+1《急速混成/Rapid Hybridization(GTC)》+1(-2)《残響する真実/Echoing Truth(DST)》
-《手練/Sleight of Hand(9ED)》、《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》、《双つ術/Twincast(10E)》を組み合わせて4枚

2ゲーム目は《急速混成/Rapid Hybridization(GTC)》で相手の《出産の殻/Birthing Pod(NPH)》のチェインを止めようとしたら面白いことが起こった。《詐欺師の総督/Deceiver Exarch(NPH)》を《幻影の像/Phantasmal Image(M12)》がスタックに乗っているところで破壊すると、相手はコピー先として1マナの生物を選ぶことしかできなくなった。しかしながらその次のターンに相手は《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage(EVE)》をプレイしてきて、僕はただカウンター1個分を《残響する真実/Echoing Truth(DST)》に使わせることしかできなかった。

彼はさらに《調和スリヴァー/Harmonic Sliver(TSP)》と《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage(ARB)》で僕の場にばら撒かれたアーティファクトを破壊した。だが、僕は4ターン目にゲームに勝利した。

アーティファクト絡みのコンボデッキであるeggの素晴らしいところは、《古えの遺恨/Ancient Grudge(ISD)》などの茶破壊をものともせずコンボを決められることだ。
eggを使ってトロンとテストプレイをしている際、対戦相手は3ターン目《原基の印章/Seal of Primordium(PLC)》で場のアーティファクトを破壊、4ターン目《解放された者、カーン/Karn Liberated(NPH)》で場のアーティファクトをリムーブという動きをしてきた。彼のハンドには《精神隷属器/Mindslaver(MRD)》もあり、5ターン目には勝利が確実なものとなりそうだった。しかしあいにくそうはならなかった。カーンの返しでコンボを開始して相手のライフを0にしたのだ。今のモダンではeggはもっとも理不尽に相手を倒せるデッキだ。スタンダードやドラフトのデッキ相手にレガシーのストームデッキを使ってる気分になるよ。

7-1

Round9 Cedric Phillips’ friend トロン

《第二の日の出/Second Sunrise(MRD)》スタックで起動された《大祖始の遺産/Relic of Progenitus(ALA)》に対応して、《双つ術/Twincast(10E)》を唱えるという冒頭で説明した理想の挙動をすることができた。マナ加速である《作り直し/Reshape(DST)》なしでだ。言うまでもなく、コンボは完走した。

+1《真髄の針/Pithing Needle(RTR)》+2《残響する真実/Echoing Truth(DST)》+1《盲従/Blind Obedience(GTC)》
-1《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》-2《手練/Sleight of Hand(9ED)》-1《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb(MRD)》

サイド後で唯一警戒する必要があるのは《殺戮遊戯/Slaughter Games(RTR)》だけだ。これは《神聖の力線/Leyline of Sanctity(M11)》をサイドインすることで防げるには防げるが、僕は入れずに《殺戮遊戯/Slaughter Games(RTR)》される前にコンボを決めにいくのを選んだ。僕はサイドボードとして《ブーメラン/Boomerang(10E)》
候補に上がっていた。このマッチアップでは《ブーメラン/Boomerang(10E)》は《残響する真実/Echoing Truth(DST)》より強い。ランドを戻すことで実質Time Walkとして機能するからだ。サイドの《残響する真実/Echoing Truth(DST)》を1枚削って《ブーメラン/Boomerang(10E)》にするのはありだ。《残響する真実/Echoing Truth(DST)》4枚すべてサイドインするのは稀で、2枚の効果はほぼ同じだからだ。ただ《ブーメラン/Boomerang(10E)》は青青が必要なので唱えづらい場面もあるだろう。

もし僕がトロンを再びプレイするのなら、サイドボードの《殺戮遊戯/Slaughter Games(RTR)》を《記憶殺し/Memoricide(SOM)》にしたい。スケープシフトに対してはこの変更は悪く働くが、eggなどの他のコンボデッキに対しては、色拘束が緩い《記憶殺し/Memoricide(SOM)》の方が早いターンに撃ちやすくなるだろう。

8-1

なんとか1敗で切り抜けることができた。eggを回し続けた長い1日のおかげで僕はへとへとだった。僕は北カリフォルニアの友人達と夕食を食べながらキブラ―(ドムリ・ナヤ)とジョー(egg)の試合の観戦記事を読んた。キブラ―はフィーチャーマッチで「honest man…honest creatures…honest man…honest creatures…」と呪文のようにつぶやいていたらしい。これには笑ってしまい、2日目に向けて緊張がほぐれた気がした。


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